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イベントレポート

次世代化したA/Bテストの今/ニューヨーク・タイムズのデジタル収益倍増への挑戦

2020年までにデジタル収益を2倍に、ニューヨーク・タイムズの挑戦

 Opticon 2017では、Optimizelyを利用し実験に取り組んでいるIBMやAccenture、ニューヨーク・タイムズ、Gap等の企業によるプレゼンテーションが行われた。その中の一例であるニューヨーク・タイムズの発表を取り上げ紹介する。

ニューヨーク・タイムズ マネージング・ディレクター マシュー・ドノヴァン氏

 ニューヨーク・タイムズは「2015年から2020年までの5年間で、デジタル収益を2倍にする」という目標を掲げ、目標を実現させる方法として実験を採用した。

ニュース見出しの最適化処理を自動化

 彼らはニュースサイトの見出しのテストから取り組むことに決めた。「小難しい文調の見出し」と「やさしい文調の見出し」でA/Bテストをしたところ、やさしい文調の見出しの方が3倍も読者のエンゲージメントが向上するという結果を得たという。

 その後、彼らはOptimizelyと記事システムを連携させ、見出しに対し自動的に実験を行うシステムを構築。現在、ニューヨーク・タイムズのニュースサイトでは、常時実験が行われ、より成果を生む見出しが提供されている。

各ターゲットセグメントに効果的な有料ニュースオファーを探す

 ニューヨーク・タイムズのニュースサイト上にある有料コンテンツの購買を促進させるため、彼らはパーソナライゼーションを導入した。様々なターゲットセグメントごとに、どのような有料コンテンツへの誘導オファーが効果的か実験を行った。

今後の取り組み

 ニューヨーク・タイムズのマネージング・ディレクターのマシュー・ドノヴァン氏は「今後、今あるデータを統合させ、複数のプラットフォームやチャネルにわたり、各ユーザーにパーソナライズされた有効なエクスペリエンスを提供していく」と語る。ニューヨーク・タイムズ社は様々な実験を通じてユーザーを知り、知見を蓄積し、2020年までにデジタルの収益を2倍にするという目標の達成に向け進んでいる道の途中だ。

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Optimizelyが挑戦する4つの新しい取り組み

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この記事の著者

宮原 千彰(ミヤハラ チアキ)

株式会社イー・エージェンシー データ☓カイゼン部所属。お客様のマーケティング実験・A/Bテストの促進をサポート。海外ベンダーとのコミュニケーション窓口も担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/11/02 06:50 https://markezine.jp/article/detail/27348

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