時代は「SNS」から「インスタ」へ?
最近よく耳にする「インスタ映え」。
テレビ番組などでも、以前ならば「SNS」といっていたワードが、どんどん「インスタ」に置き換わっている様に感じます。
最近ニールセンデジタルが公表した調査リリースでは、SNSの中でもInstagramが急激に利用者を拡大していることが示されています。ちなみにTwitter、Facebook、Instagramを「3大SNS」と呼ぶのですね。
周囲では、
「インスタを始めたけど、Facebookとの違いや使い分け方がわからない」
「Facebookが中心。インスタやTwitterはアカウントはあるけど見ていない」
といった声もききます。
気になる有名人や企業・ブランドは、Facebook、Twitter、Instagramのいずれのアカウントでも情報発信していて、どれを中心にチェックしたらよいか迷うこともありますね。
世の中の人々は、複数あるSNSをどのように使っているのでしょうか?
今回は、スマートフォン視聴率データ 「Nielsen Mobile NetView」から、SNSアプリの利用状況についてみてみました。以降、スマートフォン限定のデータである点、アプリ(公式アプリ)のみのデータである点にご留意ください。
LINEと3大SNS
ソーシャルメディアやSNSをテーマとする調査や記事では、TwitterやFacebookと並んでLINEが含まれていることが多々ありますので、まずは、直近2017年9月のLINE、Twitter、Facebook、Instagramの各アプリの年代別利用率から確認してみましょう。
※利用率:月に1回以上それぞれのアプリを起動した人が、スマートフォンでインターネットを利用した人のうち何%いるか、といったデータ。
LINEの利用率は全体で8割を超えており、Twitter、Facebook、Instagramはおよそ3~4割という状況です。
属性別でも、男女18~29歳でのTwitterやInstagram利用率の高さは特徴的であるものの、その層ではLINEの利用率も一層高くなっています。
この様に並べた時に、LINEは他とは性質が異なるように見えます。
前述の調査リリースにならいTwitter、Facebook、Instagramを「3大SNS」として、更にデータを見ていきます。
3大SNSアプリのいずれかを使っている人は約6割
3大SNSアプリの「いずれかひとつでも」使っている人の比率を属性別で集計したものが下図です。全体では59.2%という数字となりました。この数字を大きいと捉えるか、思ったよりも小さいとみるか。
ちなみに3つのアプリが束になっても、LINEの利用率には及ばないということですね。
年代別の違いが出ています。女性18-29歳では3大SNSアプリのいずれかを利用している人は8割を超えます。男性18-29歳でも7割。男女とも、18-29歳と30代の間に大きな差がみられます。