ICレコーダーは英語が苦手な私の生命線
さて、本稿では私の海外出張便利グッズを紹介してほしいと打診があったのですが、ひとつだけ、たぶん読者の誰もがやっていないであろうことを紹介したいと思う。
海外でのカンファレンスには多くの方にとってひとつの試練があります。それは、“英語”です。実は、私はそんなに英語が得意ではないのです。こんな、記事を執筆してもいいのかってくらいに。かろうじて、基調講演で丁寧にプレゼンをされている方の話が聞ける程度なのです。
でも、CESで一番おもしろいのは専門セッション、それもパネルディスカッション。それをどう突破するか?

私は、MP3対応のICレコーダーに頼っている。私が聞き取ることの難しいネイティブ会話でのパネルディスカッションはすべてMP3に記録している。このファイルを、外部の英文書きし代行に依頼しているのだ。翻訳にくらべて格段に安い。多くの方は、英語の文書になればハードルが越えられるのではないだろうか? かくして、ICレコーダーは私の生命線とも言える。予備1台を含め2台持参しているくらいである。
余談であるが、私のCES参加スタイルが、とあるサンフランシスコ在住のIT業界の友人に、どういうわけか非常に関心を持たれたようで、サンフランシスコでのイベントで知らぬ間に紹介されてしまうということがあった。非常に受けがよかったので、箇条書きでありますが、少し紹介したいと思う。題して、私の海外イベント必須道具である。
・ICレコーダー(予備を含め2台)
・デジタルカメラ(一眼レフとコンパクト)
・GoPro
・長時間背負えるリュック
・どこでも記事を書くノートPC
・水分補給用の粉ポカリスエット
・長時間歩いても大丈夫な消炎鎮痛剤湿布
・夜の会食を乗り切るヘパリーゼと胃腸薬
孤独のススメ
これから、海外カンファレンスへ参加される皆さんへ、なにか一つアドバイスはないか? と問われたら、迷わず「孤独に行動する」ことをオススメしたい。いや、夜の会食とか、海外まで来たからこそ語り合う夜の時間とかは別の話。日中、朝から夕方までのイベントに参加しているときは極力、一人行動が絶対オススメだ。
一人行動には多くのメリットがある。少なくともCES参加では効果絶大。それは、それは強制的に過ごし方の計画を立てざる得なくなるからだ。先にも述べたが、CES巨大である。ラスベガスの街すべてが会場となり、セッションや展示の数は膨大。参加するマーケターにとって、どの会場の展示、どのセミナーが有益なのか? たとえ同じ会社に同行者が居ても、興味範囲は千差万別などである。ツアー等で参加される方も多いかと思うが、是非とも一人行動を目指してほしい。そうすれば、何倍も有益なCES体験を得られることを保障しよう。