読者と『COMPASS』らしさを大切に
――『COMPASS』編集長としては、何を目標にどういった取り組みを?

『COMPASS』は、最新のSNSマーケティングとイベントマーケティングを取り上げるメディアです。メディアとしての価値を最大化するという目標を掲げ、SnSnapのブランディングも兼ねています。テーマを絞り『COMPASS』が発信すること・しないことを決め、内容が少し古いという情報であれば扱いません。検索しても他では出てこないようなこと、まだまだ知られていないことを発信するという方針で運用しています。このルールが、『COMPASS』のブランドを守ります。また、『COMPASS』主催で、インフルエンサーマーケティングやイベントマーケティングに関するイベントも行っています。その場を、マーケターの皆さまがつながるコミュニティにしていただけたらなと思っています。
アクティブユーザーとしてInstagramと向き合う
――SNSコンサルティングのほうでは、どういった依頼が多いのでしょうか。
ファッション雑誌のアカウント運営やSNSプロモーションに関する相談、セミナーの依頼などがメインです。クライアントのSNS担当者と定期的に打ち合わせを行い、アカウントが発信するコンテンツの精査や実施した施策の振り返りを行っています。その積み重ねがエンゲージメントの向上、その先の企画につながっていきます。
コンサルティングによって、担当者の方ご自身が組織の外へもノウハウを共有し、企画提案ができるようになっていくのが嬉しいですね。同じ成功事例を続けるだけでなく、新しい事例を創出することも大切だと思っています。
――SNSコンサルタントとして、どんなことを大切にしていますか?
やはり、Instagramやそのユーザーについて誰よりも知っておかなくてはならないという責任感があります。変化にも敏感でなくてはならない。私自身もアクティブユーザーですので、ユーザーの動きがリアルにわかる。その実感を持ってコンサルティングできていることが、クライアントから喜ばれていると思います。
Instagramは、複数のアカウントを運用し、必要な情報をチェックするようにしています。たとえばリアルな一般の女子高生をフォローして情報を集めたり、企業アカウントの動向を探る用のアカウントも保持しています。動きの早い海外の先駆企業については、500社ほどフォローしてどのような使い方をしているか常時チェックしています。
また、これまでの経験を活かして、2018年1月に自分の会社も立ち上げることにしました。