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IDOMに学ぶ、少数精鋭・ビギナーでも、検索流入からのCV数を2倍にするコンテンツマーケティング

半年でサイト流入が32%回復、コンバージョンは204%に

 三井氏がミエルカを使いながら、Faber Companyと一緒にコンテンツ制作をスタートして半年経った2017年の1月。さっそく成果が現れる。

https://221616.com/satei/first/release/

 「まずサイトへの流入は、私が担当し始めて半年後に32%、1年後には80%回復しました。さらにコンテンツ経由だけでなく、オンライン施策全体でコンバージョンが増えたのです。また自然検索流入が改善したことによって、一番数字が落ち込んだ頃に比べてコンバージョンは204%となりました」(三井氏)

 その要因の1つに、「車買い替え時期とタイミングはいつがベスト?」「海外赴任が決まったら車は売るべき?保管すべき?」といったコンテンツで、ユーザーの細かな検索意図(ロングテールキーワード)にも対応したことが挙げられる。これらのコンテンツはミエルカで導かれた分析結果をもとに制作していった。

 また三井氏自身も、顧客のインサイトに対する考え方が変わったという。

 「ミエルカの利用や井上さんたちとの取り組みの中で、お客さまが何を考えて検索をしているのかという視点を持つ重要性に気づきました。常にお客さまのインサイトは考えていましたが、検索キーワードからは新しいニーズが発見できるんです。

 たとえば弊社がプロモーションで多用している『車 売る』というワード。これと意味の近い『車 売却』というワードがあるのですが、改めてミエルカで検索意図を調べると、ちょっとした違いなのですが、知りたいことは微妙に違う。社内にいると、お客さま心理の発想力が小さくなったり、視野が狭くなってしまったりということがありますよね。そこにミエルカは、新しい視点を持たせてくれるのです」(三井氏)

コンテンツマーケの成果を導くインハウス体制とは?

 さらに井上氏は、今回の施策が成功した背景に、IDOMのコンテンツマーケティングに取り組む体制、姿勢も大きいと指摘した。

 「まず、1人でも専任の担当者がいることは強みです。長期的な施策になりますので、社内に明確なるミッションをもって推進する担当者がいることが成功の条件になるでしょう。

 そして三井さんは、検索キーワードからお客さまの悩みに気づき、その答えを理解し、どのように表現するかをイメージすることに長けていらっしゃいますね。これが質の高いコンテンツにつながっていると思います」(井上氏)

 またFaber Companyでは、サイト全体の構造も分析。「検索エンジンにコンテンツを正しく評価してもらうためには、まずサイトの土台を整えることが重要」と、サイトの構造やディスクリプション最適化、重複コンテンツの整理なども併せて提案した。

 この提案された施策の中には、システム改修も含む改修コストが大幅にかかるものもあったという。それをお客さま視点で実行したIDOMの「企業全体で施策に取り組む」という姿勢も、早期に成果を生み出した大きな要因の1つだ。

 三井氏も「SEOも何も知らなかった自分が成果を出せたのは、ミエルカとFaber Companyのおかげ」と絶大な信頼を寄せる。三井氏は、ただのツール提供のみではなく、ツールを理解し使いこなすためのトレーニングプログラムの重要性を挙げた。

 Faber Companyは、導入トレーニングや動画マニュアルといったインハウス(内製)体制を構築するためのサポートメニューを充実させている。さらに、定期的に開催するワークショップ型セミナー「ミエルカ大学」では、コンテンツマーケティングの基礎やミエルカを使ったコンテンツ制作方法、コンテンツ運用開始後の分析・改善の流れを学ぶことができる。

ターゲット層を広げ、ナーチャリングできるコンテンツに挑戦

 目標としていた半年で、オウンドメディアの運用をできるようになった三井氏。最後に今後の展望を聞いたところ、よりターゲット層を広げたコンテンツ制作に取りかかりたいと語った。

 「これまでは、中古車売買の検討段階に入ったお客さま向けへのコンテンツを増やしていました。次は、リーチできていなかった売買検討の前段階にいる層に響くコンテンツを制作する予定です。顕在層に向けたコンバージョンを意識したものではなく、より潜在的なニーズをもつ層に向けたナーチャリングにつながるコンテンツとなりますから、新しいチャレンジですね。今まで以上に、想像力を働かせたいと考えています」(三井)

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2018/04/26 11:26 https://markezine.jp/article/detail/27912

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