電通は、ビーコンネットワークを運営するunerryと資本業務提携を行った。電通は、先日資本業務提携したGroundTruthが有する位置情報マーケティングプラットフォームと、unerryのビーコンネットワークを連携させることで、より高精度で効果的な位置情報マーケティングを実現していく狙いだ。
ビーコンとは、街頭や店舗などに設置された微弱な信号を発信する機器のことで、受信可能なスマートフォンに対して、信号の位置情報に応じたメッセージの配信を可能にする。
数メートル単位での位置情報を正確に把握できることに加え、GPSでは把握しにくい地下やビルの階数など垂直方向の情報も計測することができる。unerryは、こうした特徴を持つビーコンの特許技術を活用し、全国56万台のビーコンをネットワーク化した「Beacon Bank」を運営している。
例えばGroundTruthのプラットフォームと連携させることで、ある商業施設の最寄り駅にいるターゲット層や、過去にその商業施設に来訪したことのあるターゲット層が見ているスマートフォンアプリに、広告やクーポンなどの情報を配信することができる。また、unerryのビーコン情報を活用することで、商業施設での階数ごとに異なるクーポン発行や、来店計測を売り場ごとで行うことが可能になる。
今後電通は、GroundTruthが保有するデータに加え、unerryのように位置情報データに関する独自の強みを持つパートナーとの提携を加速し、世界最高レベルの位置情報マーケティングを国内で展開していく。
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