お客様にとっての「良い食品」とは?
皆さん、こんにちは。新年度がスタートして早くも約1ヵ月。花粉の季節も収まりつつあり、春から初夏へと向かう季節ですね。暖かくなると体を動かしてみたくなったり、肌の露出も増えますから、健康に良い食事と運動でスリムになりたい!なんて人も多いことでしょう。
また、季節に関係なく、自身の健康や、環境問題に留意して、なるべく有機野菜を食べたり、環境負荷の低い食品や製品を購入することで、社会貢献をしているお客様も多いと思います。
「痩せたい」、「安心&安全なものが食べたい」、「環境に配慮した食品を購入したい」、「美味しいものが食べたい」、「コスパの良い食品を購入したい」等々、食品に関する興味関心やニーズは様々です。
しかし、食品というものは一見しただけでは、違いがわかりにくい商品が多いですよね。オイシックスブランドの胡瓜と、普通のスーパーで売っている胡瓜は見た目では同じものです。しかし、味や、値段、流通経路も、栽培方法も違います。
また、近年日本でも特保マークなどをつけた、特定保健用食品(生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、消費者庁長官の許可を得て特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品)が広がりをみせています。たとえば、普通のお茶ではない「特保」のお茶のような、「健康に良いよ!」とアピールする食品が増えてきています。
それ以外にもフェアトレード商品、オーガニック商品など、お客様に商品の違いや良さを伝えるために我々マーケターは様々な「ラベル」、「情報」を付加してお客様にアピールをしています。このようなお客様への情報付加価値はどのように認識されるのでしょうか? はたして効果はあるのか? そして、我々企業側の意図はちゃんと伝わっているのでしょうか?
ということで、6回目の連載はお客様の食に関する購買行動と潜在的ニーズに関する論文から、お客様への情報付加価値、「ラベル」の効果について解説していきたいと思います。6回目にして初の(!?)食にまつわるトピックの紹介です。