サイカは、「企業の広告宣伝担当者に聞いた、広告の効果測定に関するアンケート調査」を実施、結果を発表した。
インターネット広告・オフライン広告の統合分析について
広告の効果測定のためのデータ分析について、広告宣伝担当者がどのような分析を実施しているのかを尋ねた。インターネット広告・オフライン広告の統合分析について、2016年の調査では「今後取り組みたい」が「現在取り組んでいる」を上回っていたが、今回の調査では「現在取り組んでいる(30.2%)」が「今後取り組みたい(18.9%)」を上回った。
分析を実施する手段について
データ分析を実施している広告宣伝担当者に対し、分析を実施する手段として、どのような分析手法を用いているかを尋ねた。「過去の出稿額などのデータを参考にした、前年度ベースでの判断」「収集したデータの集計」「Excel、BIツールを用いた、収集したデータの可視化」までは、いずれも「現在取り組んでいる」が「今後取り組みたい」を上回っており、ExcelやBIツールによるデータの可視化まではすでに一般的に用いられるデータ分析手法となっていることが窺える。一方で、「統計モデル・AI・機械学習などの技術を用いた広告効果の数値化、および最適な予算配分のシミュレーション」は、「現在用いている」が4.9%と最も少ない結果だった。
分析に取り組む上での課題について
広告の効果測定のためにデータ分析に取り組む上で課題となる要因について尋ねた。分析に取り組む上で課題となる要因として、「オフライン領域のデータや、外部のデータを収集することが難しい」が最も多く挙げられ、次いで「社内のリソース(人手)が足りない」「分析に関する知見が足りていない(分析できる人間がいない、等)」が多く挙げられた。
本調査結果から、マーケターがより分析を実践できるようになるためには、オフラインデータ・外部データの取得が容易になるソリューションや、分析工数の削減、分析を容易にするソリューションの必要性が窺える。
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