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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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統括編集長インタビュー

マーケターの仕事と子育ては両立できる?おとん編集長が聞いた、おかんマーケターたちのリアル


子どもが寝た後に一人でできる仕事を

押久保:河原さんも、希望して移ったんですか?

河原:そうなんです。私も営業でキャリアを積みたかったのですが、まだ60人くらいの会社なので、もし私が顧客に対応できないときにリレーションを保てるのかなと……。一方でPRやマーケティングなら、一人で考えたり作業したりする仕事を子どもが寝た後に自宅でもできるんじゃないかと思って、会社と相談して異動し、またリモートで仕事ができる環境や制度も作ってもらったんです。

押久保:なるほど。もう少し働き方についてうかがいたいのですが、服部さんは、お子さんが生まれてから今の会社に転職して、変わりましたか?

服部:そうですね、私も前職では際限なく働いていましたが(笑)、一人目を出産して復帰したとき、あ、子どもをもって働くってこんなに大変なんだと思ったんです。それで、母親を応援するサービスに携わりたいと思って転職した経緯があります。

 限られた時間内でもパフォーマンスは落とせないので、やっぱり生産性はすごく意識するようになりましたね。一人でできることをどの時間でやるかも含め、朝出社する前に1日のTo doをうまくスケジューリングできるかが勝負だと思うので、そこは毎日しっかり組み立てるようにしています。

押久保:志知さんは、会社にいる時間とそれ以外の工夫はありますか?

志知:私は普段、子どもと一緒に9時半に寝てしまって、明け方から朝の時間に夕飯の支度などを全部済ませています。元々朝型で、夕方になるほど仕事のパフォーマンスも出ないとわかっているので、頭を使う仕事をできるだけ午前中に、会議を昼以降、作業的な業務をそのあとにするようにしています。特に時短勤務のときは在社時間が6時間しかなかったので、いい訓練になりましたね……。

ワーキングマザー向けの商品アイデアに反映

押久保:アスリートみたいですね……!皆さん、段取り力が格段に上がっている印象ですが、一方で管理職の視点だと、自分で都合のつけられないことが増えて、段取りが難しくなるのではと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

服部:それはすごく感じます。事業の性質上もあって、会社もワークライフバランスの充実を応援してくれているので、子育て中の女性も増えています。それで私のチームにも時短のメンバーが2人いるのですが、属人的になりがちなマーケティングの仕事をどうチームでカバーするかは常に考えていますね。

 また、仮に予定が立て込んでいても、部下に悩みがあるときに「今は忙しいから」と無下にするわけにもいきません。だからこそ、自分でコントロールできる部分は厳密にして、チーム運営は臨機応変にしたいと思っています。

押久保:服部さんは、そもそも顧客に子育て中の女性も多いですよね? その部分で、自分の視点がマーケティングにそのまま活かされることもありますか?

服部:ありますね。顧客の半分がワーキングマザーなんですよ、なので顧客視点で考えるのは、子どもがいるからすごくやりやすいです。1週間分の料理のつくりおきサービスとか、赤ちゃんが生まれた直後のサポートなど、新しい商品の開発にかなり役立っています。

 マーケティングの仕事は、どれだけ相手に想いを馳せられるのかが重要だから、自分以外の子どもの視点や夫の視点を身近に感じられて、マーケターとしてプラスになっていると思います。

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「どうしたら伝わるか」深く考えるように

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/05/25 15:29 https://markezine.jp/article/detail/28375

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