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女性向けメディア特集

再始動後初めて語る「MERYの今」 熱狂的なユーザーが集まる理由を探る

「かわいい」を届けるためにMERYがしていること

――MERYのコンテンツを拝見していると、MERYならではの世界観を感じます。言葉の選び方など、女子に刺さるテクニックを編集部の方はたくさんお持ちだと思うのですが、コンテンツ作りで意識されていることはありますか?

青木:社員の編集部員にも、公認のライターにも、MERYのお手本を見せるような教育は行っていません。

 特に公認ライターの採用で意識的にしているのは、自分の好きなものを持っていることと、それを表現したいという意欲があることです。公認ライターは自分の好きなことや、これが流行りそうと気づいたもの、面白いと思ったことを日々記事で表現しています。ユーザーが「かわいい」「好き」を見つけて、前向きになれる場所を作ることが、コンテンツ作りにおいて重要視していることですね。

――読者と同世代の女性が、コンテンツを作っていることも大きいのでしょうか……?

青木:そうですね、私には正直、彼女たちの世代の中で何が流行るかなんてわかりません。検索頻度の高いワードなどは分析していますが、データ通りにならないことも多いです。

 何気なく過ごす日常の中にある「これちょっと面倒だよな〜」「あ、これかわいい!」といった気づきを公認ライターが記事にしているので、そこに共感が生まれるのではないでしょうか。同世代のライターたちが情報を届けることで、価値が生まれるのだと思っています。

――先ほど、1日の平均滞在時間が約13.9分だとおっしゃっていました。コンテンツの量に関して、読者の期待に応えるのも大変なのではないですか?

青木:ええ、今は少なくても1日50本、多い日は100本ほどの記事を配信しています。ですが、コンテンツのボリュームがあるからこそ、MERYが大事にしている「好きの発見」とか「知らなかったことを知れる」などの体験が提供できると思っています。そうした体験価値を生み出すためにも、コンテンツのボリュームは非常に重要ですね。

 また、公認ライター・編集部の記事をユーザーに最も適切な形で届けることを意識して編成しています。

ユーザーに熱狂してもらえるようなメディアでありたい

――動画コンテンツに関してもお聞かせ下さい。MERYでは、動画コンテンツをこれからどう活用していきますか?

青木:動画には注力していきたいと考えています。組織的にも、動画専属のチームを設けて、既に多くの動画を制作しています。ですが今は、良質な動画をどう量産すればよいのかを模索している段階です。成功体験は蓄積されていますが、それを継続的にどうビジネスに落とし込むかについては、試行錯誤が必要ですね。

 料理動画って、一つのイノベーションだと思うんです。上から調理風景を撮影して、わかりやすいハウツーを提供するという動画のスタイルは、今となっては普通ですが、強力な勝ちパターンですよね

 我々もですが、他の媒体や業界の中でも、コスメ、ファッションの領域において、このような勝ちパターンがまだできていないと感じています。より良いコンテンツや視聴体験を模索していきたいです。

――では最後に、MERYの目標を教えて下さい。

青木:読者に熱狂してもらえるような、スマホアプリのサービスでありたいと考えています。そのために必要なコンテンツやサービスの機能は、スピード感をもって、どんどん開発していきます。

 中長期的に、MERYのサービス機能をどうしていくかは、あえて決めていません。ユーザーのリアクションを見ながら、感度よく対応していくことが重要だと考えています。

 広告ビジネスについては、デジタルの広告市場は成長し続けていますが、まだまだ黎明期だと考えています。本質的なブランディングができるような、デジタルマーケティングの業界を作っていきたいですし、それを可能にする広告コンテンツを制作し、ユーザーに届けていきたいと思います

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/05 08:00 https://markezine.jp/article/detail/28398

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