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ネスレ日本に聞く、アフィリエイトがデータドリブンになったことで起きた変化

データがあれば、アフィリエイトも「運用」できる

押久保:パートナライズの創業者は、元々ASPをやってらしたんですよね。これまでうかがってきたような課題感から、プラットフォームの開発に至ったのでしょうか。

北本:そうです。弊社は2010年にイギリスでスタートした会社です。当時イギリスでもアフィリエイトはあまり進化していませんでした。そこで、テクノロジーの力でアフィリエイトを発展させようと発起したという経緯があります。

 中でも強く課題を感じていたのが、アフィリエイトにおける不透明性です。当社が提供しているプラットフォームは、パブリッシャーの情報を可視化するものです。媒体のCVデータをはじめ、LTVデータ、ユーザー動線など様々な情報を獲得することができます。また、弊社のプラットフォームはAPIをベースにしているので、他のツールと連携させて色々な角度からデータベースを分析できるようになっています。

押久保:ネスレ日本さんがパートナライズを導入して半年くらい経過していますが、率直にどのような変化がありましたか?

村岡:やはり、透明性の部分が一番大きい変化ですね。どのようなパブリッシャーがいるのかに加え、パブリッシャーごとの獲得率などもダッシュボードから毎日把握することができます。

 通常、アフィリエイトでは、デイリーで数字を追いかけるのは不可能です。弊社もこれまでは、ウィークリーやマンスリーで上がってくるレポートでしか、状況を把握することができませんでした。ですが、パートナライズの導入後は、デイリーで数字を追いかけることができるようになったので、PDCAのスピードが格段に上がりましたね

押久保:このご時世、ウィークリーやマンスリーでは遅すぎますね。

村岡:ええ。PDCAのスピードが上がることで、KPIの達成スピードと達成率も向上しました。デイリーで進捗状況を把握できるので、先のことを考えて施策を打てるからです。

 状況が見えるようになって、「アフィリエイトの運用ってこんなに大変だったんだ」と思いましたよ(笑)そのくらい、それまでのアフィリエイトに欠けていた数字や施策が見えてくるので、沢山のアクションが生まれています

パブリッシャーにも「ネスレ愛」がある

押久保:パブリッシャーは、皆さん個人でやっていらっしゃるんですか?

村岡:2~3人の会社だったり、もう少し大きい会社さんもいらっしゃいますよ。パートナライズさんは、パブリッシャーをたくさん紹介してくださいます。初めてパブリッシャーさんに直接お会いした時は、あまりにもイメージと違いすぎて驚きました。

押久保:と言うと、どういうことですか?

村岡:パブリッシャーの「ネスレ愛」がすごくて。お会いする前は、価格の交渉をされるんじゃないかとビクビクしていたんですが、話してみると全然違いました。

 「どういう意図でビジネスをされているんですか?」「この製品のコンセプトはなんですか?」などと、消費者目線で質問してくださるんです。価格の話は、一切出てきませんでした。

 我々が情報をお伝えすることで、パブリッシャーさんはサイトの情報をアップデートできますし、コンテンツのクオリティも良くなりますからね。もちろん、我々にとってもパブリッシャー側のモチベーションやインサイトを理解できたことは、アフィリエイトを運用していく上で、貴重な材料になっています。

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アフィリエイトの枠を超えた「パートナーマーケティング」とは

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/25 11:00 https://markezine.jp/article/detail/28473

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