博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、同社が2006年から実施している「メディア定点調査」における時系列分析のレポートを発表した。
メディア接触時間は過去最高に
調査の結果、メディア総接触時間は過去最高の396.0分(1日あたり/週平均)を記録。昨年より18.0分増加した。「携帯電話/スマートフォン」は12.9分増、「パソコン」は7.3分増、「タブレット端末」は4.9分増とデジタルメディアの増加が大きかった一方、「雑誌」の0.4分増を除いて、マスメディアは減少した。「パソコン」は2011年の81.7分をピークに毎年減少し続けていたが、7年振りに増加して66.6分に。「携帯電話/スマートフォン」の接触時間は103.1分と、初めて100分を超えた。
デジタルメディア、全体に占めるシェアが初めて過半数へ
デジタルメディア(※1)が全体に占めるシェアは、50.4%だった。過半数に達したのは、調査開始以来、初めてのことだ。中でもモバイル(※2)のシェアは年々拡大しており、今年、モバイルが全体に占めるシェアは33.6%と、初めて3分の1を超えた。
(※1)デジタルメディア:パソコン、携帯電話/スマートフォン、タブレット端末の合計
(※2)モバイル:携帯電話/スマートフォンとタブレット端末の合計
メディアイメージでもスマートフォン/携帯電話が躍進
メディアイメージでは「携帯電話/スマートフォン」の躍進が目立った。「習慣になっている」が5ポイント増(2017年:59.1%、2018年:64.1%)、「仲間との話題に必要」が6.2ポイント増(2017年:45.0%、2018年:51.2%)で「テレビ」を抜く結果に。「役立つ情報が多い」の項目でも、2.3ポイント増(2017年:46.3%、2018年:48.6%)で「パソコン」「テレビ」を抜き、首位に立った。「携帯電話/スマートフォン」はメディアイメージ全42項目中17項目で首位となり、全メディアの中で最多となった。
【調査概要】
調査地区:東京都、大阪府、愛知県、高知県
標本抽出方法 :RDD(Random Digit Dialing)※RDDで抽出した調査モニターを一部含む
調査方法:郵送調査法
調査対象者:15~69歳の男女
標本構成:4地区計2,513サンプル(東京641、大阪627、愛知627、高知618)※2017年住民基本台帳に基づき性年代でウエイトバックを実施
調査期間:2018年1月25日~2月9日
調査機関:株式会社ビデオリサーチ
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