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2018/06/25 14:15

 広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、and factory の西香織里氏を紹介する。西氏は、スクウェア・エニックスと共同で開発・運営しているマンガアプリ「マンガUP!」発のヒット作品をマーケティングによって生み出し、既存の出版ビジネスに新たな価値をプラスしている。彼女の仕事観を変えた出会いや独自のアプリマネタイズ方法について話を聞いた。

※本記事は、2018年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』30号に掲載したものです。

フラットなリーダーシップに憧れ、転職

and factory株式会社
Smartphone App Division Marketing 西 香織里(Kaori Nishi)氏

美術大学卒業後、2012年にネット広告専業代理店へ入社。自社のメディアアプリのマネタイズ業務や広告営業を経て、2015年にand factoryへ。同社の主力アプリである「マンガUP!」と「マンガPark」の収益化、ユーザー獲得のプロモーション業務とアプリ事業部全体の予実管理も担当する。

――まずは、これまでの経歴から教えてください。西さんは、美大を卒業されているとか。

 そうなんです。高校生のときから地元の広島でデッサンの予備校に通い、美術大学への進学をきっかけに上京しました。ポスターやCM、映像を扱うデザイナー学科に通っていたのですが、デザイナー職に就くというキャリアを描いていたわけではなくて。それこそ漫画家になりたいという夢もありましたが、美大出身である経験を生かし、デザインに関わる仕事ができたらいいなという漠然としたイメージを抱いていました。いよいよ就職活動が本格化するというときに広告代理店の営業職のことを知り、広告のクリエイティブまわりで学んだことを生かせるなと考えたんです。ちょうどスマートフォンの広告が伸びていた時期だったこともあり、新卒でネット広告の専業代理店へ入社しました。

 その会社では、まずメディア事業部へ配属となり、キャリア公式サイトの運営や、ソーシャルゲームの開発プロジェクトに関わりました。半年後に希望していた広告事業部へ異動し、モバイルメディアレップとして代理店とアドネットワークの企業を取引先に広告営業に携わりました。さらに2年後には再びメディア事業部へ異動し、新規事業として自社のアドネットワークの要件定義からリリースまでやりきりました。

――幅広いお仕事を任されていた中、and factoryへ転職されたきっかけは?

 起業を考えていた代表の小原(and factory代表取締役・小原崇幹氏)から、「一緒に仕事をしよう」と声をかけてもらいました。小原は、前職の取引先代理店の担当者だったんです。縁あって1年半くらい一緒に仕事をしまして、私は小原の案件の多くを任され、アドネットワークの配信運用をしていました。その信頼関係もありましたし、転職の話を聞いたとき、私もメディアというビジネスに真っ直ぐ挑戦してみたいと考えていた頃だったんです。これまで担当していたメディアアプリはカジュアルゲームが多く、一時的にユーザーが増えるものの飽きられやすいという面もありました。長く続くメディアをやりたいと小原も考えていたようで、私のやりたいことと一致したんです。

 また転職の大きな決め手となったのは、小原の仕事スタイルへの憧れ。もう一度一緒に仕事をしたいと思ったんです。前職のときから小原は、広告主や二次代理店である私も含めた全員と同じ目線で向き合い、良い意味でみんなを巻き込んで動かしていくという力がありました。改めて一緒に仕事をしている今でも、そのイメージは変わっていません。

――創業当初からのメンバーとして、会社の急成長にご自身の変化を感じることはありますか。

 代理店営業からBtoCサービスのマーケターとなり、エンドユーザーのことを考えて仕事をするという意識が加わりました。また私が入社したときは25歳と、他のメンバーと比べ社会経験も少なく、やっていけるのかと不安がありました。ですが、and factoryの事業理念は、「スマートフォンで人々の生活にプラスを届ける」というもの。小原が声をかけ、それに共感して集まったのが創業メンバーですから、私自身も関わるすべての人にプラスになる仕事をしたいという心持ちに変わりました。現在も昔から一緒に働いているメンバーとは、少し話すだけでも考えていることが伝わるという関係性があります。


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