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イベントレポート

テレビCMを超えるポテンシャル?AbemaTVの広告が持つ力とは


テレビを見ない層にブランドセーフなアプローチ

 続いて、AbemaTVの広告本部本部長の山田陸氏より、今回の発表会の本題である広告の商品概要と事例に関するプレゼンテーションが行われた。

株式会社AbemaTV 広告本部 本部長 山田 陸氏(写真提供:AbemaTV)

 AbemaTVの広告商品とはどういった商品なのか、そこについて山田氏は「ブランドセーフティ」「ローテレ層へのアプローチが可能」の2点を挙げる。

 「AbemaTVのユーザーにアンケートを取ったところ、テレビをあまり見ないと答えた人が43%もいました。弊社ではローテレ層と呼んでいるのですが、テレビを見ない層にリーチできる点がAbemaTV広告の特徴です。ブランドセーフティに関しても、弊社が制作もしくは編成したプロコンテンツの間に、強制視聴ではないフォーマットで出稿できるため、ユーザーがストレスを感じにくい設計になっています」(山田氏)

 では、具体的にどういった商品があるのか。現在用意されているのは、「Zone Select(CM配信)」と「タイアップ企画」の2種類。

 「Zone Select」はコンテンツ間にCM配信を行うもので、オール配信や性年齢別の配信、1チャンネルおよび1時間単位でのカスタマイズ配信が行える。性年齢別の配信に関しては、これまではターゲットユーザーが多い番組を選定し、その番組の視聴ユーザーに同じ広告を配信していたが、7月1日からユーザーの性年齢ごとにリーチできるようになるという。

 タイアップ企画に関しては、「1社提供番組」やオリジナルのレギュラー番組と連動させた「内製コンテンツスポンサード」、60秒から300秒のオリジナルCMを制作する「長尺オリジナルCM」を用意。300秒のCMと聞くと、そこまで長いと誰が見るんだと思ってしまうが、山田氏は「CMというよりは、番組間に一つのミニ番組を放映できると思ってほしい」と補足した。

上手く使えば、テレビCM超えの結果に

 ここまで、AbemaTV広告の特徴を説明した後、山田氏は事例をいくつか紹介した。本記事ではその中から特徴的なものを紹介する。

テレビCMを超える、サイト流入を実現

 ある旅行会社では、サイト流入の増加を目的に1ヵ月で3,000万円分AbemaTVへの広告配信を実施。同社のサービスが若年層向けでAbemaTVとの親和性も高く、テレビCMを下回るコストで、大きな成果を出すことに成功した。

60秒での長尺CMでも視聴完了率は8割超

 同事例は飲料会社のCMを60秒という長尺で制作。通常、15秒尺で88%の視聴完了率というのに対し、今回制作した長尺CMでも82%という高い視聴完了率だったという。

 これに対し山田氏は、「CMは企業広告だけでなく、番宣も入れているので、ユーザーは1つのコンテンツのように捉えて、自然な形で見ていただけていたのだと思います」と語った。

タイアップでも多くの実績

 タイアップに関しても、大手飲料メーカーなどを中心に展開が進み、1社提供番組も2017年12月から10本以上実施。タイアップ企画に関して山田氏は「これからどんどん増やしていきたい」と意気込みを明らかにした。

ターゲティング精度強化とプランニングツール開発に注力

 続けて、山田氏は今後の広告商品の展開を説明した。先ほどの「Zone Select」の性年齢別配信のリニューアルを7月1日に行うのはもちろん、リニューアルに合わせてテレビ朝日とセット商品の提供も開始する予定とした。

 さらに、代理店向けのプランニングツールも現在開発中だという。同ツールを使うと、画面上でクリエイティブの尺、予算、期間、ターゲティングなどを簡単に設定でき、視覚的にプランニングがしやすくなる。今後提案における支援ツールとして普及させていきたいという。こちらは年内にリリースする予定だ。

 最後に、山田氏はAbemaTVの広告について以下のように総括し、発表会を締めくくった。

 「AbemaTVはリリースから2年経ち、着実に成功の兆しが見えてきています。5年後、10年後も見据え、広告会社の皆様とWin-Winな取り組みが確実にできるよう、業界の発展を皆様とけん引していきたいと考えています」(山田氏)

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/03 10:46 https://markezine.jp/article/detail/28715

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