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イベントレポート

テレビCMを超えるポテンシャル?AbemaTVの広告が持つ力とは


 サイバーエージェントは5月28日、アカデミーヒルズタワーホールにてインターネットテレビ局「AbemaTV」の事業戦略と広告商品に関する発表会「AbemaTV Conference 2018」を広告代理店向けに開催した。本記事では、同発表会にて明らかになったAbemaTVのサービス概況と広告商品の概要、事例についてレポートする。

藤田氏が語るAbemaTVの軌跡

 サイバーエージェントが多額の資金を投資し注力している新動画事業「AbemaTV」。最近では、ダウンロード数が3,000万を突破し、ウィークリーユニークユーザー数は600万人規模となり成長し続けているというから、マーケターにとっても目の離せない媒体になってきているのではないだろうか。

 そんな「AbemaTV」だが、広告商品の開発も進んでいるという。「AbemaTV Conference 2018」の最初、社長である藤田晋氏が挨拶を行い、これまでの軌跡を「概ね好調」と評価し、以下のように語った。

株式会社AbemaTV 代表取締役社長 藤田 晋氏(写真提供:AbemaTV)

 「AbemaTVを始めてから常に、視聴習慣を作るということに取り組んできました。最新ニュースをいち早く取り上げたり、特定のジャンルに関するコンテンツを追い続けたりすることでその成果が出つつあります」(藤田氏)

 広告に関しても、藤田氏は「順調に伸びている」とし、昨今のネット広告の勢いに乗っていきたい姿勢を明らかにした。

 「最近では、ネット広告費がテレビの広告費を上回るのではないかという観測記事などが一部媒体で出ています。こういったニュースが今後保守的なナショナルクライアントの後押しをして、さらにネット広告に対する投資を加速するきっかけになるかもしれません。

 AbemaTVのコンテンツはSNSや動画サイトにあるCGMなどとは違い、テレビ朝日さんの力を借りながら我々がコンテンツの制作・調達を行っています。ネット広告の勢いに乗って、今後も安心して出稿いただける広告商品を広告会社の皆様と連携して作っていきます」(藤田氏)

若者の熱狂を作り続ける

 藤田氏の挨拶の後に登壇したのは、AbemaTVの編成制作本部にて制作局長を務める谷口達彦氏だ。「AbemaTV」におけるオリジナルコンテンツの制作を指揮する谷口氏は「AbemaTV」のサービス概要および編成戦略」と題したプレゼンテーションを行った。

株式会社AbemaTV 編成制作本部 制作局長 谷口達彦氏(写真提供:AbemaTV)

 まず、谷口氏はAbemaTVの概要を説明した。AbemaTVは「無料」「会員登録なし」「24時間編成リニア型」の特徴を持ち、現在のチャンネル数は約20となっている。

 中でも、現在キラーコンテンツとなっているのはニュースだという。何か社会的なトピックが発生するたび、臨時ニュースを放送し続けた結果、何か起こるとAbemaTVの同時接続数が上がるようになった。先ほど藤田氏の語っていた視聴習慣を作れつつあるようだ。

 また、若年層をターゲットにしたドラマやバラエティなどのオリジナルコンテンツ制作にも力を入れている。具体的には、「オオカミくんは騙されない」などの恋愛リアリティーショーを数多く展開し、10代を中心とした若年層女性を多く獲得。現在の男女比は半々で、10代から30代のユーザーが7、8割を占める。

 プレゼンテーションの中では、番組企画のポイントなども多く語られたが、中でも特に重要な点を谷口氏は以下のように語った。

 「ポイントは、若者のコミュニティの中で起きている現象やインターネットで起きている潮流を、薄めることなくリアルな形で伝えていくこと。そして、誰かにとってどうしても見たいもの、我々は『とがった番組』と表現していますが、そういった番組を数多く取り揃え、若者たちの熱狂を作り続けることをコンセプトに置いています」(谷口氏)

 最後、谷口氏は今後について「制作費を上げつつ売上も増やし、『おもしろいコンテンツはAbemaTVにある』と思わせたい」と意気込みを明らかにし、セッションを終えた。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/03 10:46 https://markezine.jp/article/detail/28715

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