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ビジネスパーソンの必須科目「データビジュアライゼーション」

クライアントの心を掴む資料作り、明日から実践できる3つのポイント


 マーケティングコンサルティングの現場では、クライアント(主に広告主企業)に向けて、難しいビジネスモデルやロジックをプレゼンする場面が多くあります。この記事では、私がサイカのマーケティングコンサルタントとして、クライアントの持続的な事業成長に伴走する中で培ってきた「クライアントの心を掴む、プレゼン資料づくりのコツ」を3つご紹介します。「資料ひとつで何が変わるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、私は一つのグラフがその日の提案、ひいては自社のイメージを変えるほど重要なものだと考えています。私自身の体験も含めて解説しますので、明日から使えるノウハウとして一つでも持ち帰っていただければ幸いです。

優れた資料はビジネスを前進させる

 優れた資料には、ビジネスをスムーズに進める力があります。はじめに、以前私がクライアントからご指摘を受けて資料を作り直した例をご紹介します。

 クライアント企業の役員に向けた上申資料の準備中、クライアントから「ブランドエクイティ分析について説明するスライドがわかりにくい」とフィードバックを受けたことがありました。

 ブランドエクイティとは、そのブランドが持つ資産価値のことです。たしかに言葉そのものは概念的な割に、分析のロジックはやや複雑で、初めて説明を受ける方に理解してもらうのはハードルが高い内容です。

 こういった複雑な内容を説明する時こそ、資料作りに工夫が必要です。BeforeとAfterを見比べると、同じ内容でも、わかりやすさが大きく違うと感じられると思います。

【Before】この図は概念図であり、分析内容は実際の数値を表すものではありません
【Before】この図は概念図であり、分析内容は実際の数値を表すものではありません
【Before】この図は概念図であり、分析内容は実際の数値を表すものではありません
【After】この図は概念図であり、分析内容は実際の数値を表すものではありません

 この時、資料修正にあたり、意識したのは以下4点です。

1.「ブランドエクイティとは何かを理解してもらう」というスライドの目的を再整理

2.「ブランドエクイティ」の説明を簡単な言葉に修正

3.矢印を使い、順序を明確にすることでロジックをわかりやすく

4.「通常分析」と「ブランドエクイティ(BE)分析」を比較し、違いを明確に

 修正後の資料を用いて、改めてブランドエクイティ分析とは何かをプレゼンした結果、クライアントから「ブランドエクイティ分析についてよくわかった。役員への上申の際にも、この資料を使わせてもらった」とお喜びの声をいただきました。この経験から、私はコンサルティングにおける資料の重要性を再認識しました。

 読者の皆さんは、“クライアントの心を掴んで”何を達成したいですか?

 信頼してもらいたい、商品やサービスを買ってもらいたい、他社ではなく自社を選んでもらいたい……様々あると思いますが、目的が何であったとしても、おさえるべきは以下の3つのコツです。それぞれ解説していきましょう。

1.心地よさ
2.おどろき
3.寄り添い

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ポイント1:心地よさ

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この記事の著者

志水 裕亮(シミズ ユウスケ)

株式会社サイカ カスタマーサクセス統括部 MAGELLAN部 MAGELLAN2課 課長 兼Consulting部 マーケティング戦略コンサルタント新卒で大手企業向けソフトウェアを提供するITメガベンチャーへ入社し、営業・コンサルタントとして、ソフトウェア活用促進に向けたコンサルティングを提供。20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/01/19 11:33 https://markezine.jp/article/detail/44479

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