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女性向けメディア特集

【後編】「北欧、暮らしの道具店」代表 青木さんに聞いた、広告ビジネスのこと

広告主との関係性の築き方

――広告主と関係を築く際、他に意識されていることはありますか?

青木:「お店」としての関係性と「メディア」としての関係性は全く意味が違ってきます。我々は、お店としてリレーションを築いているところが特徴的でしょうね。

 具体的には、メディアとしての関係性の下では、広告コンテンツに客観性を求められることが多くあります。インタビュー記事などで客観性を担保することが多く、真正面から商品をおすすめすることは、なかなかありません。

 ですが、我々はお店ですので、仕入れてきた商品をおすすめするという、ある意味当然のコミュニケーションを行うことができます。たとえば、「バイヤー○○のおすすめ」「店長のおすすめ」というように、お店を運営している中の人間がダイレクトに商品をお客様におすすめすることができるのです

 一方で我々は、特定のニーズを有する母集団にコンテンツを届ける「メディア」つぃての機能も持ち合わせています。お店として関係性を築きながら、メディアとしての役割も果たしているので、特殊なコミュニケーションですよね。

――『北欧、暮らしの道具店』では、広告メニューのことを「BRAND NOTE PROGRAM」と表現されています。これに関して、コミュニティを取り入れているとの考え方もあるようですが、コミュニティを意識された部分はありますか?

青木:私が意識しているものが“コミュニティ”であるかわかりませんが、広告を発注いただく企業の広告担当者だったり広告代理店の方は、元々当店の読者でいて下さっていることが多いんですよね。つまり、クライアントも読者なんです

 ですので、BtoBマーケティングは意識していなくて、BtoCのお客様として共感してくださる方が、当店のような世界観で仕事をしたいと思った時にお役に立てればと考えていますBtoB、BtoCとよく分けられますが、結局は人と仕事をするので、人対人だと思っています

オフラインイベントは社員のインプットになる

――最近では、400人規模のリアルイベントを開催されるなど、オフラインでの取り組みも始められていますよね。

青木:本当に最近ですけどね。実は、イベントは確たる目的があって実施したわけではありません。10年くらいかけてオンラインでできることが増え、色々なことが見えてきましたが、これまでオフラインでできることをあまり考えてきませんでした。

5月に開催された200人規模のオフラインイベント。
5月に開催された400人規模のオフラインイベント。

 お客様に来てもらうからには、最大限楽しんでもらえるように努めます。ですが、どちらかというと、僕らにとってのインプットが大きいですねお客様に実際に会ってみる、触れることによって、リアリティのある企画が生まれるでしょうし、オンラインでやっていることに対する満足感もあります

――今後、オフラインに注力していく考えはありますか?

青木:おかげさまで、人のリソースに余裕が出てきたので、継続的にイベントは続けていきたいと思っています。

――たくさんお話うかがってきましたが、最後に今後の目標を教えて下さい。

青木:クライアント様を含め、今お付き合いしているお客様のあらゆるニーズにお応えしたい。必要とされていることを色々な形で応えながら、今できていることはより精度高くやっていきたいです。

 直近だと、私の個人的な考えですが、映像を作ることには可能性を感じています。2019年中には映画を全国で配給するところまでやりたいですね。今は、水面下で何ができるかを探っています。映画だけでなく、映像は定期的にお客様へお届けしていく予定です!

前編「『北欧、暮らしの道具店』代表の青木さんに聞いた、ブランディングのこと、ドラマ制作のこと」はこちらから

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/28832

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