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次世代マーケティング教室

スマホネイティブ世代のリアル

動画は「縦型」「つかみ」が大切

 10代は、動画に対する消費の仕方も他の世代とは異なっています。プリキャンティーンズラボの「10代女子の動画・テレビの視聴に関する調査」(2017年8月)によると、オンライン動画/テレビの視聴頻度について聞いたところ、それぞれほとんど毎日視聴する割合は、「テレビ」が83.5%で上回ったものの、「オンライン動画」も67.7%となりました。

図表2 オンライン動画/テレビの視聴頻度
図表2 オンライン動画/テレビの視聴頻度

 リビングで見る場合はテレビで視聴するものの、自分の部屋で見る場合はスマホでオンライン動画を視聴するようです。動画の長さが短い場合や要点がつかめればいい場合はスマホで、長い動画や好きなアイドルが出るなど大きな画面で見たい場合はテレビで見たりと使い分けているようです。またオンライン動画は、TwitterやInstagramなどのSNS経由で視聴することが多いのも特徴です。

 スマホで見る場合は、スマホの画面は縦のまま見る子が少なくありません。片手で操作しやすい、SNSで連絡がきても縦横を変えずに済むなどの理由があるようです。それ故、最近はInstagramの「ストーリー」や最長60分までの動画が投稿できる「IGTV」、LINEのライブ配信サービス「LINE LIVE」、10代女子向け動画ファッションマガジン「C CHANNEL」など、縦型の動画サービスが増えています。横型動画を縦型で見ると人物の表情などが見づらくなったりするため、10代向け動画を配信するなら初めから縦型動画にするなどの工夫も必要でしょう。

 また、いつでもどこでも見られることが当たり前となっているので、時間と場所を制限されるテレビは不自由に感じる傾向にあるようです。それ故10代は、テレビのコンテンツをオンライン動画でスマホで視聴する例も少なくありません。また、動画は最初の数秒で見るかどうか判断されてしまいます。気に入らないとスキップされてしまうため、動画のつかみは特に大切だということは知っておきましょう。

マーケターが10代にアプローチするには

 10代はSNSで過ごす時間が長いので、企業がアプローチしたいならSNSを使うのがおすすめです。ただしSNSはマスメディアと違い、企業がコントロールしたり一方的に情報を発信できるわけではありません。

 SNSでうけやすいネタは、人気のアカウントの投稿が参考になります。「インフルエンサー」と呼ばれるSNSで影響力を持つユーザーに試供品を提供したり、発表会に招待するという方法もあります。10代のユーザーと対話し声に耳を傾け、ユーザーと共に作り上げる意識を忘れないようにしましょう。

 またこれまで述べてきたように、10代におけるSNSやアプリの使い方は上の世代とは大きく違い、変化が速いという特徴があります。どのようなアプリを使っているのか、使い方についても最新情報を得るようにしましょう。それぞれのTPOを把握して、10代が好むコミュニケーションを心がけてください。

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この記事の著者

高橋 暁子(タカハシ アキコ)

ITジャーナリスト、情報リテラシーアドバイザー。
SNSなどのウェブサービス、子どもの携帯電話利用をはじめとした情報モラル教育、ネット規制、電子書籍などに詳しい。インタビューや取材も得意としている。元小学校教員であり、昨今の教育問題にも詳しい。
本や記事の執筆の他、携帯電話やSNSなどをテーマに講演、セミナー、監修、アドバイザーなども手がける。
著作に「Facebook+Twitter 販促の教科書 」「Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本」「Facebookで就活に成功する本」「仕事を成功に導くFacebook活用術」などのFacebook・Twitter関連本、「電子書籍リーダーをビジネスで使う本」「電子書籍の可能性と課題がよーくわかる本」などの電子書籍関連本、「子どもにケータイもたせていいですか?」などの情報リテラシー本、「仕事ができる・広がる! はじめてのLinkedIn」などのLinkedIn本、「ミクシィをやめる前に読む本」などがある。

・連絡先:aki-akatsuki@nifty.com
・公式サイト:http://akiakatsuki.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/09/25 14:00 https://markezine.jp/article/detail/29255

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