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統括編集長インタビュー

「できるまで諦めない。武器は根拠のない自信」縦横無尽にアジアを駆ける、バックパッカー社長の勝算

戦国武将の末裔、武器は「根拠のない自信」

―― ここまでお話を伺って行動力、バイタリティ、そして強いパッションを感じました。戦国武将の末裔という記事も拝見してまして、そういった血筋も影響しているのかなと思いましたが、ご自身の長所、短所を一つ挙げるのならなんだと思いますか。

 長所……うーん、なんでしょうか。良い意味で勘違いするタイプだと思います(笑)。「これやりたい!」と思ったら、絶対にできると思っちゃうんですよね。自分の中ではイメージができているので、それを現実にするためにやりきる。できるまで諦めません。根拠のない自信が自分の中にあり、それが行動する力になっているのかなと感じます。

―― 短所はどうでしょうか。

 挙げたらキリがないですが、長所との裏返しで一度「こうだ」と決めたら、突っ走ってしまうところでしょうか。会社を経営していると、色んな問題が起きるじゃないですか。やっぱり、誰よりも早くやりたいので最短ルートを選びたいのですが、その分視野が狭くなってしまうことがあります。

 私はたくさん失敗していますが、失敗の数だけ学んでいます。それには自信がある。今では色々な人の意見に耳を傾けながら、みんなで意思決定していくことを大切にするようになりました。

「言い訳はしない」自ら動いて自分の目で判断

―― 戦略や企業文化までアリババグループ(以下、アリババ)や、テンセントを意識されているそうですが、どういう点を意識してるのですか。

 アリババやテンセントを意識してるのは、実際に私たちが戦っている市場での影響力が強いからです。ご存知のとおり中国は社会主義の国ですが、彼らのやり方は完全に資本主義。中国はもちろん、東南アジアで旬のスタートアップやメディアは、ほぼアリババかテンセントが投資している状態ではないでしょうか。企業風土は両社で異なりますが、私はアリババのほうが好きですね。

 アリババは若手の採用に積極的で、とにかく皆すごく働きます。開発スピードも段違いに速い。それが実現できている理由は、それだけの報酬とやりがいがあるから。アリババが、働く理由をきちんと作っているわけです。

 それは当社に置き換えても、学べる部分があると思っています。成長に貢献した社員に対しては、それに見合う対価を払いたい。Win-Winな関係性はそういった蓄積で作れるわけで、アリババはそのバランスを上手く作っています。

 ―― 今後について教えてください。人材の積極採用はもちろんIPOも視野に入れていると語られていますが、どのような展望を描いていますか。

 設立2年半で、3つの事業を11ヵ国へと展開しています。今後も広げていく予定ですが、まずはこの3つの事業でしっかりとシェアを取っていきます。広告やインフルエンサーマーケティングの事業は、ある程度形になってきています。一方で人材はまだ立ち上がりの段階なので、しっかりと立ち上げていきたい。

 アジアに根を張り、量と質が揃ったデータを持ちながらビジネスができているところは、他にありません。絶対に伸びる成長市場に身を置いておいているので、先行者メリットは大きいと考えています。

 近い将来にアリババやリクルートなどと、どこかの領域で勝負できるようになると考えているのですが、どのタイミングで土俵に上がれるのかがポイントで、早くそこまで行きたいですね。その実現は、いかにスピード感をもって事業を推進できるかにかかっています。

 日本企業の海外での苦戦は、よく耳にしますが当然だと感じます。国内で基盤があっても国外にでれば完全にゼロからのスタートで、それこそ起業するぐらいの本気度でやらないと厳しい。私は自ら動き、自分の目で見て判断しています。だから言い訳もしません。それも当社の強みと考えています。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/10/17 09:00 https://markezine.jp/article/detail/29344

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