Twitter起点である商品は昨年比売上4倍の成果も
特に目立った成果が上がったのが「チョッコバッキー」の販売強化キャンペーンだ。シャトレーゼのアイス「チョコバッキー」を全店で無料配布するというもの。チラシなどで使うクリエイティブとは別に、Twitter上で目立つものを用意した。
チョコバッキーバニラ1本無料配布やります!
— シャトレーゼ【公式】 (@chateraise_jp) 2018年3月5日
対象店舗・日時はこちらからご確認ください→https://t.co/n9Fw9UgWaI pic.twitter.com/tRY4JJ0wkD
「無料」の強みはもちろんあるが、チラシと店頭のみで告知していた昨年に比べて、キャンペーン期間内の同商品の売り上げは前年比で約4倍と大きく跳ね上がった。無料配布といってもそれだけをもらって帰る顧客は少ない。大抵は他にも買い物をしていくからだ。このキャンペーンではプロモツイートにも少額の予算を投じたが、公式アカウントを見て来店したユーザーがそのことを自分のアカウントでも投稿、それが広まっていった影響が大きかった。店頭でのキャンペーンをこまめに告知し話題性を醸成することも、公式アカウント運用の有効な手段と言えよう。
キャラクター性を活かしたオーガニック投稿
「キャラクター性の高いものはSNSウケが良い」ということから、節分の時期には「鬼ケーキ」を紹介。当時、オウンドメディアの一つとして新設したばかりのオフィシャルブログに誘導し、チョコレートでできた目や口を付け替えることでいろんな表情を楽しめることを提案した。ユーザーに自分で投稿したいという気持ちになってもらうためには、あえて加工の余地を与えることも重要だ。そこをうまく刺激したということだ。こちらもUGC・口コミで広まり、節分アイテム全体で前年比約120%の売上、それを押し上げたのは「鬼ケーキ」で単品ケーキ前年比約150%を記録した。
今日は #節分 ですね。#ケーキで鬼退治 してみませんか(*^_^*)
— シャトレーゼ【公式】 (@chateraise_jp) 2018年2月3日
byりこ#シャトレーゼ #鬼ケーキhttps://t.co/hlyGRnu1AM
Twitterのトレンドに合わせた企画投稿
SNS内の話題を常にチェックし、自社の商品に紐づけ様々な展開を実施することも欠かさない。今年の夏は「チョコミント」がブームとなった。実はシャトレーゼでは100種類以上のアイスを販売しており、チョコミント系だけで4種類ある。そこでチョコミント関連の投稿でよく使われるタグを付けて、4種のアイスをまとめて紹介した。メディアのアカウントで取り上げられたらそれをRTし、相互関係を構築するということも行っていった。
\チョコミン党のみなさん/
— シャトレーゼ【公式】 (@chateraise_jp) 2018年5月31日
シャトレーゼにはチョコミントアイスがいくつもあります
みなさんはどのチョコミントアイスがお好きですか?#シャトレーゼ #チョコミント #チョコミン党 #チョコミントアイス https://t.co/SyGBxuYPq1
アイスなど季節性の強いものや年中行事のときには話題作りを狙って運用を強化していく必要がある。しかし、「大事なのは日頃の地道な運用努力」であると岩井氏は強調する。