SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ソーシャルメディア その進化と活用

【Twitter活用で売上4倍の事例も】シャトレーゼが挑んだオーガニック運用で口コミを増やす仕組み

Twitter起点である商品は昨年比売上4倍の成果も

 特に目立った成果が上がったのが「チョッコバッキー」の販売強化キャンペーンだ。シャトレーゼのアイス「チョコバッキー」を全店で無料配布するというもの。チラシなどで使うクリエイティブとは別に、Twitter上で目立つものを用意した。

 「無料」の強みはもちろんあるが、チラシと店頭のみで告知していた昨年に比べて、キャンペーン期間内の同商品の売り上げは前年比で約4倍と大きく跳ね上がった。無料配布といってもそれだけをもらって帰る顧客は少ない。大抵は他にも買い物をしていくからだ。このキャンペーンではプロモツイートにも少額の予算を投じたが、公式アカウントを見て来店したユーザーがそのことを自分のアカウントでも投稿、それが広まっていった影響が大きかった。店頭でのキャンペーンをこまめに告知し話題性を醸成することも、公式アカウント運用の有効な手段と言えよう。

キャラクター性を活かしたオーガニック投稿

 「キャラクター性の高いものはSNSウケが良い」ということから、節分の時期には「鬼ケーキ」を紹介。当時、オウンドメディアの一つとして新設したばかりのオフィシャルブログに誘導し、チョコレートでできた目や口を付け替えることでいろんな表情を楽しめることを提案した。ユーザーに自分で投稿したいという気持ちになってもらうためには、あえて加工の余地を与えることも重要だ。そこをうまく刺激したということだ。こちらもUGC・口コミで広まり、節分アイテム全体で前年比約120%の売上、それを押し上げたのは「鬼ケーキ」で単品ケーキ前年比約150%を記録した。

Twitterのトレンドに合わせた企画投稿

 SNS内の話題を常にチェックし、自社の商品に紐づけ様々な展開を実施することも欠かさない。今年の夏は「チョコミント」がブームとなった。実はシャトレーゼでは100種類以上のアイスを販売しており、チョコミント系だけで4種類ある。そこでチョコミント関連の投稿でよく使われるタグを付けて、4種のアイスをまとめて紹介した。メディアのアカウントで取り上げられたらそれをRTし、相互関係を構築するということも行っていった。

 アイスなど季節性の強いものや年中行事のときには話題作りを狙って運用を強化していく必要がある。しかし、「大事なのは日頃の地道な運用努力」であると岩井氏は強調する。

次のページ
Twitterでロイヤルカスタマーを見つけ、つながる運用を

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
ソーシャルメディア その進化と活用連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2018/11/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/29472

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング