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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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マーケティングプラットフォーム大解剖

テクノロジーで顧客体験を創造する全マーケターへ アドビが描くデジタル エクスペリエンスのビジョン


クリエイティブとデータは両輪である

――アドビは他のベンダーと違い、クリエイター向けの「Adobe Creative Cloud」や各種ソフトを提供されていることが特徴的です。これまでデジタルマーケティングとクリエイティブは、どこか分断されていたと思います。アドビのツール間連携などによって、よりクリエイティブがマーケティングの現場に食い込んでくる可能性はありますか?

スティーブ:それは、我々の願うところもでもあります。元々当社には、クリエイティブとデータを両輪で回して顧客体験を向上していこうという考えがあります。ご質問にあったように、デジタルマーケティングでは数値を可視化できるだけに、人の反応を100%数値化出来ると考えていないクリエイティブと相反するところもあったと思います。それが最近、テクノロジーの発展と精緻化に伴って、双方が歩み寄る流れが生まれているのを感じています。クリエイターも、データ分析が簡単になっていることもあり、徐々にデータを重視し始めています。

――クリエイティブがエクスペリエンスに与える影響をどうお考えですか?

スティーブ:デジタル環境でのエクスペリエンスは、クリエイティビティによって初めて「触れて実感できるもの」になります。デジタル上で見聞きし関知するものはすべて、ロジックとデータにクリエイティビティが掛け合わさって、人に届きます。だから、クリエイティブを欠いてはエクスペリエンスにならないと考えているのです。

 アドビでは、クリエイティビティとロジックやデータとの関係を「アート&サイエンス」と称しています。サイエンスは、どのようなクリエイティブが最適かを示しますが、そのステップに至るにはまず、人の反応を得るためのコンテンツが必要です。発想から制作プロセス、ターゲットとのマッチングなど、コンテンツの制作のいても多面的なソリューションを提供しています。

Adobe Senseiの真価

――AIもアドビが力を入れている領域のひとつだと思います。アドビのAIテクノロジー「Adobe Sensei」について、マーケターにとっての位置づけや展望を教えて下さい。

スティーブ:AIはとてもエキサイティングなトピックです。既存のテクノロジーの延長ではなく、まったく新しいレベルの自動化や効率化をもたらすからです。これはマーケターに、想像もしなかった機会を提供します。

 AIが登場してから何十年も経ち、アドビでもAIを取り入れるようになって10年以上が経過していますが、非連続的に変化し続けているのは興味深いです。

 AIには多様な機能を持つものと、特定機能にフォーカスしているものがあります。当社が注力しているのは後者であり、これはエクスペリエンスの最適化に特化しています。

 そして、Adobe Senseiの真価は、特定機能にフォーカスしたAIの結集にあります。AIをいくつも確立し組み合わせてソリューションに役立てる中で、Adobe Senseiは、それらのAI間をつなぐ役割も果たしています。顧客体験をさらに最適化し、スマートにしていけるよう、今後もAIに投資していきます。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/03/12 12:59 https://markezine.jp/article/detail/29802

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