「TikTok LAB」で効果的なクリエイティブを研究
――「TikTok LAB」では、具体的にどういったことをされているのでしょうか。
本間:TikTokは配信アルゴリズムに加え、クリエイティブの運用変数も非常に大きいことが特長です。「TikTok LAB」では、TikTok内でどういったクリエイティブの効果が高いのか、日々分析することで最新の傾向を掴み、その結果を反映した効果的なクリエイティブを生成できるよう、動画チームで撮影をサポートしています。
――TikTokにおいて、広告効果の高いクリエイティブとはどのようなものなのでしょうか。
本間:まさに今、テスト配信データの分析から、研究しているところです。クリエイティブには、主に「TikTok風」「広告メッセージ優先」「その中間」という3パターンがあります。どの見せ方が有効かは商材や目的によっても変わってくるので、クライアント様のご要望にあわせて、最適なクリエイティブの提案をしています。
――TikTok風のクリエイティブとは?
仙波:TikTok風とは、多くのユーザー投稿に寄せた縦型のフォーマットに最適化し、エフェクトなどを反映させたものです。TikTok風にするとCTRが高くなり、広告メッセージを強めると、CVRが高くなるという傾向があります。その反応をみながら、どのクリエイティブに重点を置くかを判断し、配信マネジメントを行います。スピード感をもってPDCAを回せるクリエイティブ体制も重要です。
今西:セプテーニさんは、私たちメディアとのリレーションにおいてもPDCAのスピードが速いですね。運用にあたってのフィードバックもたくさん寄せてくださいます。今は、TikTokの広告をよりプログラマティックにしていくべく、最適な運用プロセスを構築している途中です。その点でも、セプテーニさんのサポートは助かっています。
バリエーション豊富な訴求表現で、高い広告効果を実現
――効果的なクリエイティブを検証しながら、テスト配信を行っていったのですね。では、テスト配信の成果をうかがえますか?
仙波:テスト配信では、ゲーム・Eコマース・フリマ・人材・美容・エステなど、業種問わず様々なクライアント様にご協力いただきました。各社様、アプリダウンロード型の新規ユーザー獲得において、コストパフォーマンスが高いと評価を頂いています。
本間:TikTokは、目標獲得単価に合わせて配信する最適化機能を持つアルゴリズムが優秀であり、弊社としてもそのアルゴリズムを最大限活かせるよう意識をして配信設計を組んでいます。それにより、アプリのインストールキャンペーンにおいて、目標CPIを超える配信は基本的にありません。
ブランディング目的の広告においても、CTRは平均で1%以上となり、期待に応えるパフォーマンスとなっています。訴求表現のバリエーションの豊富さも、広告効果に良い影響があるのだと思います。
――TikTokサイドとしては、今回のテスト配信結果をどのように捉えていますか。
今西:テスト配信では、多くのアプリサービスのお客様にご参加いただきました。やはりクリエイティブの反応が良いと配信量が伸び、獲得したいユーザー層へリーチができているそうです。結果CPIが適切で、その後のROASも良いと聞いています。
テスト配信で意外だったのは、美容系のアプリだけではなく、男性ユーザーの多いゲームアプリなども、非常に多くインストールされたことです。これは、TikTokのユーザー層が変化してきていることを示す結果だと考えています。