「インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会」(CIPP)が発表した報告書によると、2007年に「知的財産権侵害品流通防止ガイドライン」にのっとって、大手ネットオークション3社を中心に運用が行われた結果、2007年1月から12月の間に自主的に削除された商標権事案は748,416件、著作権事案は187,909件、合計すると93万件を超えることがわかった。
しかし、2005年から2007年の3年間にかけて権利者から寄せられた削除要求の推移を見ると、99,756件、64,491件、31,274件と年を追うごとに減少。中でも著作権に関する削除要求は、2005年の18,263件から、3,557件、365件と激減している。
CIPPは、ビッダーズオークション、ヤフーオークション、楽天オークション、モバオクの協力を得て、2007年11月から12月にかけて、著作権5,063件、商標権19,268件について効果検証も実施。その結果、わかりやすい知的財産権侵害品の出品率は、著作権については0.51%、商標権については1.20%。オークション事業者では判断ができない、わかりにくい知的財産権侵害品の出品率は、著作権0.32%、商標権0.13%と、いずれも低い水準にとどまっていることがわかった。
【関連リンク】
・楽天オークション、個人間取引の落札金額支払いにポイントと電子マネーが利用可能に
・出品者より入札者を優遇? ヤフオクユーザーの“新たな不満”
・オークファン、携帯で商品のお宝度をサクっと鑑定「モノちぇき」スタート
・ブログやオークションで商品販売ができる参加無料の新サービス「Seesaaドロップシッピング」がスタート