協賛企業になることが「ブランディング」に直結する
――確かに、写真を見ているとユーザーが楽しんで投稿されている様子がわかります。では、企業はどのような目的で協賛しているのでしょうか?
大宮:趣旨に共感していただいたのはもちろんなのですが、「おにぎりアクション」の協賛企業になることが「ブランディングに直結する」ということで、マーケティング活動の一環として参加いただくことが増えています。
なぜブランディングに直結するかというと、参加者にとって、協賛企業は「誰かのために何かをしたいという参加者の気持ちを、実際に叶えてくれる存在」だからです。SNSの投稿コンテンツを見てみると、「協賛企業さんありがとう!」というコメントが数多くあり、また中には協賛企業のエンブレムや商品と一緒に投稿している方もいるんです。
出典:https://www.instagram.com/p/BpwYaWggorF/
大宮:参加者の皆さんの反響を見ていても、ここ数年でますます“社会に本当に良いことをしている企業を応援したい、商品を買いたい”という気持ちが高まっていることを実感しています。「おにぎりアクションの協賛企業を応援したい、期間外は協賛企業の商品を買うことで貢献したい」との発信も多く見られています 。
近年、インフルエンサーを活用したSNSマーケティングが増えてきました。これは、いかに「広告っぽくない広告を作るか」ということで広まってきた戦略だと思いますが、消費者もこの戦略には慣れてきており、なかなか効果を出すのが難しくなってきた、という課題もよく耳にするようになりました。
そんななか、おにぎりアクションに協賛いただいた企業からは、「自分たちがこれまで得られなかった反響を得ることができた」という嬉しい言葉をいただいています。
「日本の食」で世界をより良いものへ
――「おにぎりアクションへ協賛している」ということ自体が、ブランディングにつながるのですね。最後に、今後の展望をお聞かせください。
大宮:SNSでの取り組みは「一時的な盛り上がりで終わってしまう」ということも多いため心配していたのですが、この取り組みは2015年の開始以降、年々参加者が増え続けています。また投稿されている写真を見ていると、年齢や性別、また国境を越えて、参加者の層も拡大していることがわかります。
今後もCMOとして、「日本の食で世界を良くしていく」という、この日本発の取り組みを、日本のみならず、世界中に広めていきたいと思います。
