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BtoBは地味な世界? 輝くマーケターたちに聞いたBtoBマーケティングの魅力

塗りつぶせる余白がまだ沢山ある/KDDI中東氏がBtoBマーケで目指す「ソートリーダーシップ」とは

アウトプットの場が少ないのは、業界としての課題

――スキルアップの面で、日々意識されていることなどはありますか?

中東:過去に、BtoBマーケターの集いを開催したことがあります。そのときは、特別何かプレゼンを行ったわけではなく、質疑応答だけで2時間を使いました(笑)。こういった遊び感覚で、プレゼンスキルを向上させるといったこともしています。

 それと、「アウトプットファースト」という意識は常に持っています。とにかく頭の中にある情報を出す。そうしなければ、新しい情報は入ってきません。インプットよりも、まずはこうしたインタビューやイベント講演などでアウトプットをすることを心がけています。

 本を読んで一生懸命勉強しているマーケターにも、「ブログや記事を書いたほうがいいよ」ということは言いたいですね。アウトプットを続けることで、著名な方から声をかけられて人脈が広がることもあります。BtoBマーケターの数自体は多いはずなのですが、なかなかアウトプットをする機会がなかったり、BtoBマーケターにスポットが当たるようなエコシステムがなかったりするのも現状です。これは業界の課題かもしれないですね。

伴走していくパートナーの存在が必要

――今後のBtoBマーケティングについて聞かせてください。中東さんは、この業界はこれからどのように変容していくとお考えですか?

中東:10年前までは、「BtoBマーケター」という肩書きでメディアに出る人はほとんどいませんでした。今では、その人口が増えてきています。これは嬉しいことです。今後は、さらに憧れの職種になっていけば良いなと思っています。

 また、近年では企業間でのBtoBマーケターに対する期待値も高まってきているという実感があります。こうした期待に応えるためには、これを支えるパートナーがまだまだ足りないように思います。パートナーとは、従前の広告代理業でもコンサルティングを行う企業でもなく、ともにBtoBマーケティングの課題を形成し、伴走する中でその課題を乗り越えていくような存在です。

――御社のマーケティングにおける今後の展望についてはいかがでしょうか?

中東:弊社としては、今後テクノロジーがますます発展することによって、あらゆる産業で顧客接点が変わっていくと感じています。新聞、ラジオ、テレビ、インターネットの時代を経て、次はIoTや5Gの時代。まさに5Gは弊社が率先していく領域ですが、顧客接点が変わればビジネスの枠組みにも大きな変化がもたらされるでしょう。

 現在はサブスクリプションモデルも普及し始めていますし、商品・サービスの売り方自体も変わっていく可能性があります。そういった変化を乗り越えていくために、弊社は様々な形でお客様の挑戦を全力でサポートしていきたいと思っています。

――では最後に、BtoBマーケターに向けて一言いただけますでしょうか。

中東:よく言うことなんですが、今の仕事って個人の趣味でやっていることなんですよ(笑)。おもしろいと思うからこそやっているわけです。ですので、必ずしも全員がBtoBマーケティングをおもしろいと思うかどうかはわかりませんが、私にとっては非常におもしろい領域です。

 先ほども申し上げたように、BtoBマーケティングはニューフロンティアだと思っています。国によって商習慣も違うため、世界中を見てもBtoBマーケティングは体系化されていません。欧米で取り入れられている手法をそのまま持ち込んでも、うまく行くとは限らない。そういった意味では、国内でも開拓していく余地が存分にある業界と言えます。BtoBマーケターの方々には、ぜひこのホワイトスペースを一緒に塗りつぶしに行きましょうと伝えたいですね。

――どうもありがとうございました。

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この記事の著者

富安 純人(編集部)(トミヤス スミト)

MarkeZine編集部
上智大学ポルトガル語学科卒業後、新卒で翔泳社に入社。プライベートではサッカーブログを運営し、週末は寝る間も惜しんでサッカーを観る欧州サッカーオタク。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/20 09:00 https://markezine.jp/article/detail/30430

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