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サブスクリプションに欠かせない4つの要素とは?/NewsPicksらが語ったデジタル時代の体験価値

2019/04/11 09:00

 2019年3月、「MarkeZine Day 2019 Spring」が開催された。同イベントにおけるセッション「サブスクリプションモデル大解剖 企業とユーザーをつなぐのは“体験”だ」には、シンクロ/オイシックス・ラ・大地の西井敏恭氏、NewsPicksの菊地幸司氏、クラスの久保裕丈氏が登壇。西井氏をモデレーターに、3名の関わるビジネスの共通点であるサブスクリプションモデル(以下、サブスクリプション)の定義やサービス設計、そしてサブスクリプションの本質を踏まえた組織体制が語られた。

有料会員からの収益が約半分の「NewsPicks」

西井:オイシックス・ラ・大地の西井敏恭です。このセッションでは、注目が集まるサブスクリプションに関して、NewsPicksの菊地幸司さん、クラスの久保裕丈さんと一緒にディスカッションしていきます。まずは、それぞれの自己紹介からお願いします。

(写真左から)株式会社シンクロ 代表取締役社長 兼
オイシックス・ラ・大地株式会社 執行役員CMT 西井敏恭氏
株式会社NewsPicks マーケティングユニット マネージャー 菊地幸司氏
株式会社クラス 代表取締役社長 久保裕丈氏

菊地:NewsPicksの菊地です。2013年に運営をスタートした「NewsPicks」は、「経済情報で、世界を変える」をミッションとするソーシャル経済メディアです。経済ニュースを業界人や専門家のコメントとあわせて読むことができるサービスで、20~40代のビジネスパーソンの方々に多くご利用いただいております。

 「NewsPicks」が持つ特徴は、編集部による独自の記事を発信する「メディア」としての機能と、様々なニュースを集約して配信するプラットフォーマーとしての機能の両面を備えていることです。また、ニュースや記事にコメントを残せる機能も、「ニュースがわかりやすくなった」と評価いただいています。

西井:「NewsPicks」はサブスクリプションサービスとして、オリジナル記事が読み放題になるプレミアムプラン(有料会員)をサービスイン当初から展開しています。メディアとして、広告収入以外のマネタイズを当初から設計できていますよね。

菊地:現時点で、広告と有料会員の収益割合はほぼ半々です。プレミアムプランは、月額1,500円(2019年3月時点)のプランをベースに、学割やイベント・書籍・動画コンテンツをパッケージ化したアカデミア会員などの提供も行っています。現在のユーザー数は約380万人、そのうち有料会員は約95,000人です(2018年12月時点)。

家具を所有しないサービス「CLAS」

久保:我々クラスは、「『暮らす』を自由に、軽やかに」をビジョンに、個人および法人に向けた家具のサブスクリプションサービス「CLAS(クラス)」を展開しています。サービス開始から半年ほど経ち、毎月の収益が1,000万円近くになってきています。

西井:久保さんはなぜ家具のサブスクリプションを始めようと思われたのでしょうか?

久保:家具は高単価商材な上に、不要になったときの破棄に手間がかかります。そのため、特に賃貸の場合は家具を所有しないことがベストだという信念を僕は持っています。

 その信念をもとに、「CLAS」では長期間利用すればするほどコストパフォーマンスが高くなる価格設計をしています。買うよりも借りる文化を根付かせたい。そういった考えが根底にはあります。最近では、インバウンド需要の高いホテルや引っ越し頻度が多い急成長期のベンチャー企業など、法人のお客様と取引する機会も増えていますね。


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