iOSのインストール獲得に課題
――中国進出を成功させるために、JoyPacをパートナーに選んだ理由はなんですか。
馬場:Androidアプリの進出に関しては、他社支援のもとパブリッシングを行い、200~300万のインストールを獲得していました。しかし、自らパブリッシングしていたiOSのアプリでは、インストールを獲得できていませんでした。そこで、iOSアプリの中国進出支援に実績を持つ、JoyPacにお願いすることにしました。
また、JoyPacは中国にパブリッシングするところだけでなく、どのようにしてインストール数を伸ばし、マネタイズしていくかの設計まで任せられるところにも好感を持てました。
ローカライズからマネタイズまで一貫した支援を
――JoyPacでは、具体的にどのようなサポートをされたのでしょうか。
劉:リリース後は、中国現地で各種SDKを導入するなど技術面のローカライズを行い、その後はアドネットワーク経由のプロモーションと、「TikTok」など中国で影響力の大きい媒体と連動した動画プロモーションを仕掛けました。これらのプロモーションにかかる全てのコストは当社で先に負担しまして、月末に得られた全体収益の中からその分の金額を引いた上で収益をシェアする形態になっています。
マネタイズの部分も現地のSDKの実装だけでなく、媒体との単価交渉なども担当しています。このように中国進出に欠かせないローカライズからマネタイズまで一貫したサポートを行うことで、中国現地での収益性を高めることが可能になります。
――サポートする上で意識していることはありますか。
劉:ランキングを上位に引き上げることは常に意識しています。日本のタイトルは中国ユーザーに認知されるとダウンロードされやすいので、上位に食い込めばオーガニックでユーザーを増加させやすくなります。「学校サボる!」、「会社サボる!」は、プロモーションとオーガニックで取得したユーザーの割合が、6対4となっています。
あとはJoyPacの分析チームがプロモーションデータを解析して、CPIのコントロール、良い媒体の選択を行ってプロモーションの効果を最適化させています。