あいまいな検索軸でも商品を探せるように
MZ:ZETAでは「ZETA SEARCH」以外にもレコメンドエンジンやレビューエンジンを展開していますが、今後ゴルフパートナーと一緒に取り組みたい施策はありますか。
中川:個人的には、検索軸に反映しきれていないデータを活用し、よりユーザーの求める検索結果を導き出したいです。ゴルフパートナーさんの場合、ゴルフに詳しいユーザーにとっては非常に使いやすいUIになっています。
一方、ゴルフ初心者にとっては少し難易度が高い。ただ、クラブに関する情報は膨大にありますし、それをうまく活かせば、あいまいな検索軸でも理想の商品を探せるようになるはずです。まずはその状態を目指したいと考えています。
山崎:実は、ゴルフパートナーさんとの取り組みをきっかけに私自身もゴルフを始めたんです。ユーザーとしてゴルフクラブを選んでみると、メーカー目線の説明が多いと気付きました。それらの説明を鵜呑みにして購入してみても、いざ使うと自分には合わないと感じることが多いんです。これは私だけでなく、周りのゴルフファンも同じはず。
ですので、ユーザー目線の情報をもっと潤沢にしていきたいと考えています。当社が目指すのは「お客様が後悔しない買い物を実現すること」です。売りっぱなしではいずれそっぽを向かれる。弊社ではレビューエンジン「ZETA VOICE」やレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」も提供しておりますので、そのようなソリューションも駆使してユーザーの「買って良かった」を引き出せる仕組み作りをお手伝いできればと思います。
目指すはユーザーの声が見えるEC
MZ:ゴルフパートナー側としてはどのような構想を考えているのでしょうか。
久保田:システム目線で見ると3つのフェーズがあると考えています。まずはすでに取り組んでいる部分ですがデータの正常化です。保有するデータを綺麗に整えなければ、正しい検索結果も出てこないので。その次はデータの活用。中川さんのお話にあったように、保有するデータを新たな検索軸に活用し、よりユーザーの利便性を高めたいと思っています。
最後はまだ構想段階なのですが、ECサイトのSNS化です。山崎さんがお話ししていましたが、お客様目線の商品に関する情報を求めている方は多い。それに対応できるよう、お客様が商品に関するレビューを気軽に共有できる、見ることができる仕組みを実現したいです。
MZ:三原さんはいかがですか。
三原:当社は「全てのゴルファーにとって唯一の存在を目指して」を経営理念に掲げています。ただ、中川さんのご指摘通り、まだ上級者の方向けのECサイトになっているのが現状です。そのため、初心者の方に気軽に使っていただく方法についても常に考えています。そして、その手段としてレビューエンジンやレコメンドエンジンも有効だと思います。
今後も全てのお客様にとってゴルフクラブが購入しやすいECサイトを目指し、積極的にカスタマイズを行います。