美容・健康の専門家で形成されるアンバサダー約600名と提携
社内の専門家とあわせ、「FiNC」では、美容・健康の専門家で形成されるアンバサダー約600名と提携している。彼ら彼女らを通じて情報発信できれば、健康意識の高いユーザー数百万人にリーチできるため、その発信力に対しても魅力を感じる企業が多いという。
アンバサダーの活用はアプリ内に留まらない。企業プロモーションの一環として、「FiNC」アンバサダーを起用したイベントやセミナー、フィットネス教室などを開催することもあり、デジタル・リアルの垣根なく多面的なサポートが可能だ。
ユーザーセグメントが明確なだけに、健康食品や化粧品など親和性が高い商品であればかなりの確率で良い成果を出せるはずだ。では、それ以外のカテゴリーでの効果はどれほど期待できるのか。
「現時点では、食品・飲料・化粧品・保険のプロモーションがメインですが、自動車や証券などまったく異なるカテゴリーでも、ストーリーの構築次第で十分効果を見込めると思います。人生100年時代と言われる今、美容・健康は今後ますます重要なテーマとなってくるでしょう。様々な商材・サービスに対応できるよう、準備を進めていきます」(吉田氏)
多数の「ライフログデータ」を活用していくために
「FiNC」は今後、女性向けコンテンツに加えて、男性向けコンテンツの拡充にも注力していくという。また、ユーザーのプライバシーに関わる部分の秘匿性は維持しつつ、「FiNC」が保有するライフログデータを活用する幅も広げていく。健康に関するビッグデータを蓄積し、マーケティングだけでなく、商品開発や改善に役立てられるような仕組みを模索中とのことだ。
最後に、吉田氏は、「FiNC」のプロモーションポリシーについて語った。
「我々は課題解決型のサービス提供に徹しています。お客様の課題を理解したうえで、解決するために当社でどこまでできるのかを提案しています。逆に、“この広告枠が余っているのですがいかがですか”というような、広告ありきの提案は間違ってもやりません。それはバナー広告1つとってもそうです。広告ありきになってしまうと、企画に落とし込んだときに目的が不明確になりがちですし、そんな状態ではクライアント、『FiNC』ユーザー双方に価値を提供できない。
ユーザーに対して有益な情報を提供しつつ、クライアントの課題も解決できる、三方良しなソリューションを提供できるよう企画を考えています」(吉田氏)