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事例&データで深掘り!Instagramマーケティングの現在地(AD)

【インスタにまつわる3つの誤解】電通 天野氏×フェイスブック 中村氏が紐解く最新ユーザーインサイト

「映え」だけじゃない!世界観の多様化が起こす変化

誤解その2:Instagramには「高品質」で「盛った」画像が溢れている

――次に取り上げるのは、Instagramでは「高品質」で「盛った」画像しか支持されないのではないか、という誤解。「インスタ映え」という言葉の印象が強いことも、影響していそうですが……。

天野:Instagramに人気が出たのは情報感度の高い女性の影響が大きかったので、初期はスタイリッシュな画像がほとんどでした。実際に先行研究もあって、初期の「インスタらしい写真」は「ミニマルな構図、ファーストパーソン視点、物撮りは俯瞰(フラットレイ)」というテイストが色濃かったと指摘されています。

 ですが、ストーリーズが実装されると、24時間で投稿が消える性質から投稿へのハードルが下がり、これまでとは違った盛り上がりを見せるようになっています。

 たとえば、インスタ映えする食べ物の写真だけでなく、仲間で盛り上がっているところやそれを食べているところをシェアして、臨場感を伝えることでコミュニケーションのきっかけにしていくという使い方がされているのです。

中村:特にヘビーユーザーでは、フィードにはしっかり作り込んで「完成した」画像を、24時間で投稿が消えるストーリーズには気軽でカジュアルな「完成されていない」画像を投稿する、という明確な使い分けをしている方も多く見られました。

 実はInstagramに限らず、コンテンツを受け取る側のインサイトとして、完成されたシーンだけでなく、その舞台裏や過程も知りたいという欲求が出てきています。企業でも同じで、かつては広告という完成したものだけを届けていましたが、今はどちらもバランスよく見せていくことが共感を得るコツになっています。

天野:Instagramは個の世界観が強くアピールできるSNSですが、ストーリーズによって、それをより多面的に見せられるようになり、深いコミュニケーションが可能になったと考えています。

 機能的な面では、若年層のユーザーから話を聞いていると、「スクロールよりタップのほうが楽」という声も聞きます。だから、ストーリーズをずっと見てしまうというわけです。「そんなに変わらないでしょ」という意見もわかりますが、そのわずかなユーザーエクスペリエンスの差にフォーカスできているのが、Instagramの素晴らしいところだと感じます。

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見たいものは自分で探す!能動的なInstagramユーザー

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2019/06/04 10:00 https://markezine.jp/article/detail/30844

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