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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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定期誌『MarkeZine』Voice

次世代PRを語る

 昨今、広報/PRの役割が、マーケティング領域にも拡大している。従来重視されてきたメディア露出の最大化というミッションに加え、ユーザーや社会との理想的な関係を描き構築していくことが求められる「次世代PR」。それを体現している先駆者たちの視点を紹介する。

※本記事は、2019年4月25日刊行の定期誌『MarkeZine』40号に掲載したものです。目次はこちら!
●次世代PRとは、世の中との接点を作る技術
株式会社神谷製作所 代表取締役 神谷 準一氏
●統合型PRの実現にはデータ活用と分析が不可欠
ビルコム株式会社 代表取締役 兼 CEO 太田 滋氏
●「ステークホルダーとの良好な関係を作る」という発想
“人や情報をつないで価値を創る”コネクタ 日比谷 尚武氏

次世代PRとは、世の中との接点を作る技術

 私たちはPRの技術と広告の技術を組み合わせ、様々な手段で生活者に情報を届ける「世の中視点の統合型マーケティング」を得意にしています。従来のPRは、マーケティングの末端にあるもの、あるいは広報部のサポートと捉えられがちでしたが(実際いまだに広告代理店からくる仕事の大半はこのような仕事が占めています)、特に最近、企業のマーケティング部から「代理店から持ち込まれる企画をPRの視点で話題になるかどうかを判断してほしい」「マーケティング部に並走するPRチームとして入ってほしい」という新しいオーダーが増えてきました。

 この背景にあるものとして、今の時代、広告でコミュニケーションする相手は消費者だけではなく、社会全体に及んでいることが挙げられます。人々が触れる情報が多様化・多層化している中で、PRの役割はメディア露出の最大化という日本独自に培われた末端の役割を卒業し、本来の役割である、あらゆるステークホルダーとの関係値最適化に原点回帰しているように思います。

 2030年に向けて、経営者の高年齢化、労働力不足問題など企業を取り巻く環境はますます厳しいものとなっていくと予想されますが、採用や新規事業創出といった課題を解決するためにも、こうした世の中との接点を作る技術がますます問われていくのではないでしょうか。

株式会社神谷製作所 代表取締役 神谷 準一氏<br>東京大学農学部卒。2004年博報堂入社、PR戦略局に配属。2007年より博報堂ケトル。2016年9月神谷製作所設立。博報堂ケトルでは、PR出身者ならではの広報スキルと広告・デジタルをミックスしたキャンペーンディレクションを行う。2005年ソニーエリクソン社の音楽ケータイによる「Deftech 同時多発LIVE」でFuture marketing Award受賞・カンヌ広告祭ファイナリスト、2009年「私がクマにキレた理由」で交通広告グランプリ、2010年「MOTTAINAI」でADFESTブロンズ・経済産業大臣賞を受賞。2017年ADFESTゴールドなど国内外の受賞多数。

株式会社神谷製作所 代表取締役 神谷 準一氏
東京大学農学部卒。2004年博報堂入社、PR戦略局に配属。2007年より博報堂ケトル。2016年9月神谷製作所設立。博報堂ケトルでは、PR出身者ならではの広報スキルと広告・デジタルをミックスしたキャンペーンディレクションを行う。2005年ソニーエリクソン社の音楽ケータイによる「Deftech 同時多発LIVE」でFuture marketing Award受賞・カンヌ広告祭ファイナリスト、2009年「私がクマにキレた理由」で交通広告グランプリ、2010年「MOTTAINAI」でADFESTブロンズ・経済産業大臣賞を受賞。2017年ADFESTゴールドなど国内外の受賞多数。

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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/25 15:45 https://markezine.jp/article/detail/30901

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