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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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私のキャリア

次世代PRのために、「次の当たり前」を作りたい

 広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、FIREBUGの木村真依氏を紹介する。約10年間勤めたクックパッドでは、ベンチャーからマスブランドへ成長する過程で、データドリブンなPR手法を構築していった同氏。現在は、PRにともなう課題を解決したいと新規事業開発にチャレンジ中だ。「人の役に立ちたい気持ち」が原動力と話す、木村氏のキャリアを振り返る。

※本記事は、2019年5月25日刊行の定期誌『MarkeZine』41号に掲載したものです。

他者への貢献がキャリア選択の要

株式会社FIREBUG PR Solutions Dept. ゼネラルマネージャー/コーポレートPR管掌 木村 真依(MaiKimura)氏
新卒でマクロミルへ入社後、クックパッドへ。マーケティング支援事業開発・セールスに従事し、2011年にはセールスMVPと全社MVPに。2013年よりPRの専任となり、クックパッドのビッグデータを生かしたPR手法で、同社の成長に寄与。2017年にマーケティング・PRとしてジーユーへ転職後、2019年1月より現職。新規事業「P-NEWS」(https://www.pnews.jp)の事業責任者を含め、PRソリューション事業全体のマネジメントを担当する。

――これまでのキャリアを教えてください。

 私のキャリアのベースには、常に「人の役に立ちたい」という強い思いがあります。大学では経営学部でホスピタリティマネジメントを学び、ホテルでベル業務のインターンを経験しました。このインターンで感じた挫折や喜びが、より多くの人の役に立ちたいと視野を広げさせ、市場形成や事業の仕組み作りにも関わるマーケティングへの興味につながりました。新卒でマクロミルへ入社した理由も、これからスタンダードとなるインターネット調査を用いて、リサーチの領域からマーケティングの支援ができると考えたからです。マクロミルでは、調査設計や集計分析、クライアントへのご提案までと、データを重視したマーケティングやリサーチの基礎を学びました。

 クックパッドへ入社したのは、ユーザー数200万人、社員30人と同社がまだスタートアップであった頃。クックパッドとマクロミルが共同開発した食の検索データサービス「たべみる」をきっかけにサービスを知り、「毎日の料理を楽しみにすることで心からの笑顔を増やす」という疑いようのないビジョンに共鳴。また、食というパワーコンテンツでインターネットとの親和性が高く、ユーザー投稿型で豊富なレシピや検索データが集まる点に、ビジネスとしての可能性を感じました。さらに、オンラインで様々なレシピを簡単に見られる新しさ、そして世界中のすべての方に役立つサービスへ成長していくポテンシャルに、惹きつけられました。

 クックパッドでは、マーケティング支援事業開発、セールスを経て、PRやマーケティングに長く関わりました。スタートアップから、月間ユーザー数6,000万人を超えるサービスへと成長していく過程に関われたことは、かけがえのない経験です。PRに求められることの変化、メディアとのリレーション作りの大切さを走りながら学び、形にしていった10年間を過ごしました。まさに“育てた”一員として愛着があるクックパッドですが、それでも転職を選んだのは、新しいチャレンジをしたかったから。働きたいと考えていた環境は、日常生活の中にあり、生活者に寄り添う衣食住のサービスやプロダクトを持った、海外市場のトップをも目指せるマスブランドであること。ジーユーとご縁があり、約2年マーケティングとPRを担当しました。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
...

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MarkeZine(マーケジン)
2019/05/24 14:15 https://markezine.jp/article/detail/31045

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