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イベントレポート

AbemaTVって広告媒体としてどうなの?藤田氏、広告責任者の山田氏、ネスレ村岡氏が語るその力

AbemaTV Ads、6つの事例を一気に公開

 続いて登壇したのは、AbemaTVの広告本部 本部長を務める山田陸氏。同氏は、「『AbemaTV Ads』の活用事例と成長戦略」と題した講演を行った。

株式会社サイバーエージェント 取締役 株式会社AbemaTV 広告本部 本部長 山田 陸氏
株式会社サイバーエージェント 取締役
株式会社AbemaTV 広告本部 本部長 山田 陸氏(写真提供:AbemaTV)

 「AbemaTV Ads」は大きく「CM配信」と「タイアップ企画」の2つに分かれており、最近ではオープニングロゴや提供クレジットなどが掲出できるメニューも存在する。そして、「ブランドセーフティ」「若年層ユーザーが多い」「話題作りに強い」という3つの特長を武器に、ナショナルクライアントを中心に広告売上、出稿ブランド数および社数、出稿単価を伸ばしてきた。

 では、出稿する広告主はどのような活用ができるのだろうか。山田氏は既に結果の出ている事例を9つ紹介したが、本記事ではその中から注目すべきものを6つピックアップする。

ケース1:テレビとの相乗効果(1)若年層リーチを最大化したい

 テレビCM+AbemaTV Adsを同時に出稿することで、テレビのみ出稿時より約36%少ないコストで同等のリーチに到達できた。

ケース2:テレビとの相乗効果(2)態度変容効果を最大化したい

 テレビCMに3~4回接触する場合、AbemaTV Adsでの接触を1回混ぜると効率(商品好意と利用意向のブランドリフト)が上がった。

ケース3:ファンの多い番組を活用して自分ごと化を促進したい

 恋愛リアリティーショーの出演者を起用し、オリジナル長尺CMを制作。これにより、番組のファンにブランドを自分ごと化させることに成功した。

ケース4:短期間でリーチを最大化させたい

 「Abemaビデオ」(オンデマンド配信)のプレロール広告のファーストimpを1週間ジャック。すると同じ金額をオールリーチで配信するよりも1.6倍のリーチが獲得できた。

 また、令和のカウントダウンムービーの後に1社限定で最初のCM配信を可能にするなど、短期間でリーチを最大化するメニュー開発にも取り組んでいる。

ケース5:相性のいい番組に協賛/コラボしてブランドイメージを上げたい

 「1ページの恋」というオリジナルドラマの出演者を起用し、ドラマ内での番宣と提供読みを行うという取り組みを行った。これにより、「信頼できる」「話題の」といったブランドイメージが向上した。

ケース6:来店促進につなげたい

 とある衣料品チェーンで来店促進を目的とした広告をAbemaTV Adsで配信。その後サイバーエージェントの位置情報計測ツール「AIRTRACK」で実施した調査結果で、広告接触者のほうが配信期間後の来店率が大きく向上していた。

今後はテレビ×デジタルを良いとこどりしたプロダクトに

 山田氏はこれらの事例以外に、今後商品化を予定しているインタラクティブアドについても紹介した。CM上で商品の詳細情報が閲覧できたり、サンプリングやモニター募集に応募できたりする機能を実装する予定だという。

 既に様々な形で活用が進んでいるAbemaTV Ads。講演の終盤、山田氏は今後の展望について以下のようにまとめた。

1.ブランドセーフティの徹底
 ブランドセーフティは他メディアと比較して大きな差別化ポイントなので、引き続き注力していきたい。

2.リーチの最大化

 地上波テレビに比べればまだまだの規模だが、順調に伸びているので、単体でも十分にリーチできるくらいの媒体にする。

3.ターゲティング幅/運用幅の強化

 各社PMPとの連携も進めており、純広告以外の販売も強化。また、ターゲティングの運用幅も持たせた設計にする。

4.面白い×広告の実現
 
広告=邪魔なものではなく、コンテンツとして楽しめる広告を実現したい。CMひとつにしてもオリジナルで制作し、ユーザーに面白いと思っていただける事例が増えている。

 そして、最後に山田氏は「直近1~2年でこれら4つのことを実現してテレビとデジタルの良いとこどりしたプロダクトに成長させていきたい」と語り、講演を終えた。

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ネスレ日本が語る、AbemaTVの持つパワー

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/06/24 09:00 https://markezine.jp/article/detail/31324

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