Facebookは金融サービスの提供を目的として設立した新会社Calibra(カリブラ)と同名のデジタルウォレット計画について発表した。デジタルウォレット「Calibra」は、Messenger、WhatsApp、および専用アプリ上で利用可能で、ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨「Libra」の貯金・送金・使用ができる。リリースは2020年予定。
特定の場合を除き、Calibraは事前の同意なしに、アカウント情報や金融情報をFacebook社や他の第三者と共有しない方針で、FacebookやFacebookファミリーアプリのターゲティング広告にも使用されないという。
Calibraを使った体験は下図のような流れになる。
サービス開始後、Calibraは銀行やクレジットカードと同じ認証・詐欺防止プロセスを採用し、自動化されたモニタリングシステムが、詐欺行為を検知・防止する。
また、万が一利用者が携帯電話をなくしたり、パスワードを忘れたりした場合に備えて、専任のライブ・サポート体制を用意する。仮に、誰かがアカウント情報を悪用し利用者のLibraが使用された場合、元の利用者にLibraを返すという。
【関連記事】
・仏Arianee、ブロックチェーンを活用したブランド品偽造対策のツールを開発 所有者のCRMも可能に
・VisaとLINE Pay、デジタル決済対応カードを提供 Visa加盟店でLINE Pay利用可能に
・LINE、ブロックチェーンの研究・開発を行う専門組織「LINE Blockchain Lab」を設立
・不快な広告への対処法、Facebookでは女性の4割強が非表示にした経験あり【ジャストシステム調査】
・Facebook、ストーリーズ広告の提供を開始 Messenger内のストーリーズ広告配信も視野に