SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

「三ツ矢サイダー」の事例に学ぶ、売上増加に寄与するTwitter活用術


Twitterキャンペーンのポイントとは?

MZ:売上に寄与したかどうかはどのように検証したのでしょうか。

須藤:キャンペーン実施後、インテージのSCI(全国消費者パネル調査。全国15歳~79歳の男女52,500人の消費者から、継続的に収集している日々の買い物データ)と、キャンペーン関連のツイート・リツイートをしていただいたTwitterアカウントを連携し、キャンペーンと売上の相互関係を分析しました。

MZ:今回実施した施策の中で、特にポイントになったのはどの部分なのでしょうか。

須藤:話題化の波を意識したキャンペーン設計ですね。今回のキャンペーンでは、ファンの皆さんによる熱量の高い投稿をタイムラインに集め、その後に、誰でも参加しやすいフォロー&リツイートキャンペーン、リーチが最大化できるプロモトレンドを行いました。

 こうすることで段階的に盛り上げを作り、3月28日に大きなピークを迎えることができました。その勢いを活用して「三ツ矢レモネード」も認知させることができたので、話題化の波を意識することは非常に重要だと思います。

TwitterがPOSに影響を与える結果に

MZ:実際、キャンペーンと売上の相関関係はあったのでしょうか。

須藤:SCIで取得した「三ツ矢サイダー」の購買データのうち、Twitterキャンペーンに触れて購入した方は約23%と事前に想定していた数値が出ました。これにより、TwitterキャンペーンがPOSデータに影響を与えていることはわかりました。

高橋:Twitterキャンペーンに触れることで、購買モチベーションが上がることがわかったのは大きな収穫だと思います。ただ、今回の寄与率ではまだまだなので、次回は規模をより大きくしてキャンペーンを実施したいです。

 また、今回の「三ツ矢の日」認知拡大に対して今回のキャンペーンは大きく貢献しました。「#3月28日は三ツ矢の日」というハッシュタグを設定していたのですが、そのハッシュタグに触れたTwitter利用者は2018年比で25%増えました。

次のページ
新商品の販売への影響は?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/08/05 16:49 https://markezine.jp/article/detail/31560

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング