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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

今、広告主に必要な組織【BtoB編】

5つの「価値基準」が柔軟な体制変更を実現
【freee】

現在のマーケティング部門の組織体制

 freeeは3ヵ月単位でOKR(Objectives and Key Results)を設定しており、人員配置の変更や組織体制の見直しはOKR達成に向けた一つの手段として実施しています。マーケティングチームの体制もそのときのOKRのテーマに沿って柔軟に対応しています。そして、短いサイクルで体制変更をしても統制が取れている理由の一つに、「本質的(マジ)で価値ある」「理想ドリブン」「アウトプット→思考」「Hack everything」「あえて、共有する」という、5つの「価値基準」があります。行動指針に近いものです。また、freeeで働く仲間には、価値基準を念頭に置き主体となって目の前の課題に向き合う姿勢が浸透しているため、短いサイクルで体制変更が可能です。

他部門やパートナーとの関係構築のコツ

 前段でお伝えしたように、freeeは常に価値基準に基づいた事業推進をしています。営業がお客様からいただいた意見や要望を開発チームに「あえて、共有する」を徹底し、開発チームはお客様にとって「本質的で価値ある」か判断し、機能やサービスを開発しています。パートナー様も同様に、価値基準やfreeeのミッションに共感していただけるかを重要視しています。パートナー選定も、社名で決めるのではなく担当者の方がどれだけ我々の考え方に共感できるのかを、最重要項目としています。

CMO 川西 康之氏1983年富山県生まれ。東京大学法学部在学中に友人とウェブマーケティング会社を起業。並行して他社取締役としての業務や一般社団法人の設立・運営なども行い、10年以上にわたって経営に従事。2016年5月よりfreeeに参画し、個人事業主向け事業とともに、全社のマーケティング戦略を統括。2018年1月、CMOに就任。趣味は筋トレと将棋。

CMO 川西 康之氏
1983年富山県生まれ。東京大学法学部在学中に友人とウェブマーケティング会社を起業。並行して他社取締役としての業務や一般社団法人の設立・運営なども行い、10年以上にわたって経営に従事。2016年5月よりfreeeに参画し、個人事業主向け事業とともに、全社のマーケティング戦略を統括。2018年1月、CMOに就任。趣味は筋トレと将棋。

 

ビジネスステージに合わせた組織体制を
【HENNGE】

現在のマーケティング部門の組織体制

 HENNGE One事業における体制になりますが、元々は営業部門内にリアルマーケティングの担当者が1名と、デジタルマーケティングの担当者が1名いて、全社横断で制作を担当する者が2名いました。しかし、ビジネス規模が大きくなり、既存顧客を意識した、全方位的な体制にする必要がありました。現体制では全社横断にリアルマーケティング担当1名、制作担当を3名、営業部門にはリアル/デジタルマーケティングの担当を1名置きました。また、新たにカスタマーサクセス部門を設置し、そこには8名の担当者がいます。このように、ビジネスステージに合わせた体制を意識しています。

他部門やパートナーとの関係構築のコツ

 他部門に関しては、常に顧客中心の"現場感"を持った施策を行えるよう、ペルソナの共有やターゲットセグメントについて共有しながら、PDCAを回しております。デジタルマーケティングもIT部門同様、業務利用のためのSaaS導入/運用/管理も必要なため、他部門の業務への深い理解も求められております。他社に関しては、自社の状況を完全に理解いただくことは不可能だと思っており、基本戦略/管理はすべて自社で担うスタンスにしております。その上でその戦略をブレイクダウンして先方にお伝えし、各社の得意領域に注力いただいています。

Customer Success Division Digital Intelligence Section Section Manager 水谷 博明氏営業を約10年、デジタルマーケティングに携わって約10年、CRM/MA/BIを中心とした約50のSaaSを業務にて活用してきた実績あり。デジタルマーケティングを超越した、“データ×SaaS”を活用しての「生産性向上」「業務効率化」を目指したDXをMissionとし、インサイドセールス・Digital Intelligence Section(≒デジタルマーケティング)を立ち上げ、様々なProjectを遂行。

Customer Success Division Digital Intelligence Section Section Manager 水谷 博明氏
営業を約10年、デジタルマーケティングに携わって約10年、CRM/MA/BIを中心とした約50のSaaSを業務にて活用してきた実績あり。デジタルマーケティングを超越した、“データ×SaaS”を活用しての「生産性向上」「業務効率化」を目指したDXをMissionとし、インサイドセールス・Digital Intelligence Section(≒デジタルマーケティング)を立ち上げ、様々なProjectを遂行。

 

グローバルで連携した統合コミュニケーションを推進
【横河電機】

現在のマーケティング部門の組織体制

 マーケティング本部内のコミュニケーション統括センター(約30名)が、マーケティングコミュニケーション、デジタルマーケティング、社内外広報を担当しています。2015年にマーコムチームにWebを統括するチームが合流し、2017年に社内外広報チームを統合して現在に至っています。グローバル本社である同センターを核に、各事業本部内のマーコム担当者、世界各国のマーコムおよびコーポレートコミュニケーションの担当部門が連携し、デジタルをベースにマス広告、イベント、ブランディングからメディアリレーション、社内広報まで一貫した統合コミュニケーションを推進しています。

他部門やパートナーとの関係構築のコツ

 外部のパートナー企業、グローバル本社内の製品・サービス事業部、各海外支社等との協業、連携において重要視していることは、グローバル本社の主管部門として、明確なビジョンと方向性を示すことです。その上で、ダイバーシティーとお互いの文化・価値観を尊重することです。また当社の売り上げの約7割は海外になるため、コミュニケーション活動もグローバルでの展開となります。そのためパートナーの選定に際しては、グローバル展開(コンテンツの制作、媒体のプランニングおよびバイイング、効果測定、全体の企画等)を支援いただけることが必須となります。

マーケティング本部 コミュニケーション統括センター長 瀬戸口 修氏1987年日本アイ・ビー・エム入社。宣伝部長、ダイレクトマーケティング部長、社内広報部長を経て、IMC統括部長に就任。企業博物館、文化・スポーツイベントの企画・運営、製品・コーポレートブランド広告を担当。2013年横河電機入社。IAマーケティングセンター戦略部長を経て、現職。100周年事業、コーポレートおよびプロダクトブランドの再構築プロジェクト、デジタルマーケティング等を推進。

マーケティング本部 コミュニケーション統括センター長 瀬戸口 修氏
1987年日本アイ・ビー・エム入社。宣伝部長、ダイレクトマーケティング部長、社内広報部長を経て、IMC統括部長に就任。企業博物館、文化・スポーツイベントの企画・運営、製品・コーポレートブランド広告を担当。2013年横河電機入社。IAマーケティングセンター戦略部長を経て、現職。100周年事業、コーポレートおよびプロダクトブランドの再構築プロジェクト、デジタルマーケティング等を推進。

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:46 https://markezine.jp/article/detail/31784

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