レノボ・ジャパン(以下、レノボ)はテクノロジーがもたらす年齢への意識について国際的な調査結果を発表した。
74歳以上の32%が、平均「15歳若い気分」と回答
日本国内で調査対象となった74歳以上世代の32%が、スマートデバイスなどのテクノロジーのおかげで若返った気分だと回答した。さらに、実年齢より何歳若返った気分を味わえるか、との問いには平均15歳という結果が得られた。
日本での調査対象者の半数以上に当たる52%が、テクノロジーによって遠くに住む家族や友人と連絡を取り合うのが容易になったと回答し、また69%がテクノロジーにより知識が深まっていると回答した。
国際的にもシニア層に活気、国別では濃淡も
こうした傾向はグローバルでも現れており、調査対象10か国平均では、74歳以上世代の32%がテクノロジーによる若返り感を肯定した。
これは日本の結果と同等だが、日本と類似した人口ピラミッドを持つと想定される先進国間で、異なる傾向が現れたという。イタリアでは59%と過半数が肯定的な回答をしたのに対し、フランスでは14%にとどまり、英米でも平均を下回る結果となった。ただしフランスを除く各国では、74歳以上世代の数値が55歳から73歳世代の数値を上回った。
日本のZ世代は国際平均の倍以上となる34%がテクノロジーのおかげで「大人びた気分」と回答
一方、若年層に同様の質問をしたところ、日本の「Z世代」(本調査では18-23歳をZ世代と定義)では、テクノロジーのおかげで実年齢より大人になった気分を感じているとする回答者の比率が34%に達した。この数値はグローバル平均である16%の2倍以上で、調査対象国中トップだった。
この問いに対しては、肯定的な回答者は最下位のイタリアで5%に過ぎないなど、国によるばらつきがみられた。さらに、実年齢より何歳大人びた気分か、との問いには、日本の回答者からは平均6歳という結果が得られ、いずれも1歳を下回った他の国々と比較して、顕著に高い数値となった。
【調査概要】
調査主体:レノボ
調査期間:2019年3月~4月
サンプル数:世界10か国(日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア)でのべ15,226人
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