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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

未体験領域に踏み入り続けたら、DMMのデジタルマーケティング部部長に 武井氏のキャリアに迫る

未体験領域に何度もチャレンジする理由とは?

武井:未体験な領域を狙っていたというよりは、興味の向く方向に突き進んでいったというのが正直なところです。私は「できないと言わない」ことをモットーにしています。興味さえあれば、どんな壁にぶつかろうとも学びながら超えていけるし、それを繰り返し多くの打席に立つことが自身の糧になると信じています。この考え方は今も昔も変わっていないですね。

野崎:その後、現在のキャリアのベースにもなっているであろう、デジタルエージェンシーではどのような職域を担当していたのでしょうか。

武井:主に総合広告代理店のクライアントワークを手伝うことが多く、CPAを徹底的に追求し、数字にコミットする仕事が多かったですね。結構ハードな生活を過ごしていましたが、仕事を通しての学びが多く、また今でも気さくに飲みに行ける素敵な同僚にも恵まれました。

野崎:約4年半在籍されていますが、SEMを中心としたプログラマティック広告のコンサルタント以外の業務も経験されていますよね。

武井:はい。最終的には、5つほどの職域を兼務しておりました。コンサルタントから、営業、プランナーと職域を広げつつ、当時アドテクノロジーが盛り上がってきたタイミングで興味もすごくあったので、関連ツールの開発やGoogleと折衝を行う媒体担当も担当していました。

 先ほど申し上げた通り、総合広告代理店のクライアントワークを主務としていたので、デジタルエージェンシー特有の「オンラインのみ」ではなく、「オフライン含めたプロモーションの全体戦略」、ひいては「マーケティング戦略」に携わる機会が多かったので、自身のキャリアやスキルを引き上げる大きな経験になったと思います。

DMMに入社して、これまでのキャリアがつながった

野崎:オンオフ統合したプランニングを体感していたのは、今思えば価値あるキャリアになっていますね。そこからさらに転職しようと考えたきっかけはなんでしょうか。

武井:2014年当時、興味が向いていたのが「インハウス」と「DMP」でした。インハウスの立ち上げと、DMPの開発・運用の双方に携われる環境で働きたいと思い、条件が合致するIT関連企業に転職しました。

 入社後、インハウス部門では組織立ち上げを担当して、こちらは早々にスケールしていき非常に順調でした。一方DMPの開発・運用に関しては、上手くいった部分もあったし、上手くいかなかった部分もあって。様々な企業が関係していたこともあり、自分ではコントロールできない場面が多く、利害関係を取りまとめて物事を進める難しさを学べた良い経験になったと思います。

野崎:この経験を経て、人材支援会社でマーケティング担当兼キャリアのコンサルタントとして転職されました。どんな理由からでしょうか。

武井:まず前提として、一度事業主側でマーケティング業務に携わりたいという思いがありました。これまで支援側でインプットしてきたものを、事業主側でアウトプットし、自分の手で事業収益に貢献したかったんです。

 加えて人材業界、キャリアの仕事にも興味があったので入社を決め、自社サービスのマーケティング業務と求職者と企業様をつなぐキャリアコンサルティング業務などに従事していました。これまでの経験・スキルは「事業戦略軸」に寄っていましたが、ここでは「組織戦略軸」に沿った経験・スキルを得られたので、今、部長職として部門経営を行う上で非常に役に立っています。

野崎:そこから再度転職し、現在のDMMに入社されました。同社を選んだ理由はいかがでしょうか。

武井:30歳手前になって、改めて自分のキャリアを振り返り、事業規模が大きい会社でマーケティングに携わりたいと思い、DMMに入社しました。

 事業規模の大きい会社は数多くありますが、DMMを選んだのはアウトプットに制限がないと感じたからです。一般的に、大きな企業は組織ができあがっていて、縦割り構造の組織であることも多く、自分の役割が制限される可能性も高い。その点、DMMはロジックが通っていて、事業収益に貢献でき、自分で推進できるのなら何をやってもOKというスタンスが入社前から感じられました。

 そして、色々なことにチャレンジでき、様々な職種の方が関わり合う環境だからこそ、ここまで積んできた一見煩雑に見えるキャリアが活きていると感じています。たとえば、デザイナーやエンジニアとは共通言語で会話もできますし、社内コミュニケーションの際には人材支援会社での経験が活き、様々な職種の方の思考を理解するのにつながっています。特に事業企画職の方々とコミュニケーションを取る際に非常に活きていると感じます。

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事業主側に来る前にできたほうが良いこととは?

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/10/08 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32080

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