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今日からはじめるアフィリエイトマーケティング実践講座

第7回 提携申請の承認作業(前編)

真の実力は、サイトをちらっと見ただけではわからない

提携申請は却下することもできますが、あまり安易に「提携申請却下」権を行使するのは好ましくありません。マイナスの影響が強く懸念されるようなサイトでなければ、まずは幅広く提携してみることをお勧めします。

インターネット歴が長く、自身でサイト運営をしたこともあり、有名どころから個人の日記サイトまで無数のサイトを見てきた経験のあるアフィリエイト担当者であれば、提携申請してきたサイトを数分歩き回れば、サイトの実力がぼんやりとわかるかもしれません。ただしそうではない多くの人、特にアフィリエイト担当としての経験も浅い人には、あるサイトが実際にどの程度の「集客力」「送客力」「セリング・パワー」を有したサイトなのか、想像することは難しいものです。

デザインもさほどこなれておらず、「ちょっと怪しげ?」と思ったサイトが、実は人気急上昇中で雑誌でもたびたび取上げられている「その道のプロ」が運営しているサイトだったり、あるいは、稚拙だと思ったサイトが、実はサーチエンジンからの集客に大成功していて、ニーズを抱えた顧客候補が日々、大量に通過しているサイトだったりするかもしれないわけです。

また、サイトは日々成長してゆくものです。特に個人サイトの場合、人によっては驚くべき早さでコンテンツやサイトの制作、運営スキルを向上させていきます。最初は空っ風が吹くような寂しいサイトであっても、半年後のことは誰にもわかりません。冷たく門前払いするのではなく、まずは申請承認という形でタネを広くまいておき、どこからか発芽し、やがて大きな果実をつけることを見守ってゆくほうがよいでしょう。

「大した成果はあがらないだろう」ではなく「1件でも成果につながればプラス」

申請してきたサイトを見ていると、「知り合い以外には訪れる人もいないのでは…」 と思われる、ごくプライベートな内容だけのサイトに出会うこともよくあります。ブログなどは特にそうした傾向も強いでしょう。いわゆる「日記」的なものなどです。

それを「大した成果があがらなそうなので提携する価値なし」と見るか、「サイト運営者の友人などが当社を知ってくれ、それで1件でも成果につながるのであれば、提携するメリットはある」と考えるか。あなたはどちらの結論をとりますか?

成果報酬なので、成果があがらないうちは、コミッションを支払う必要はありません。ですから、多くのアフィリエイトサイトと提携しているからといって、その分維持費がかさむこともないのです。個々のサイトからの成果は少なくても、数が集まればそれなりの成果になります。不承認のボタンを押すのは一瞬ですが、それによって、そのサイトの運営者やその周囲のネットワーク、ふらりとそのサイトを訪れるかもしれない無数の人との接点を、ひとつつぶしてしまうことになるということを理解しておいてください。

1件でも成果につながる可能性があるならば、「承認」ボタンを1回クリックしただけの価値はあると考えてみる余地はあるでしょう。

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/11/10 12:00 https://markezine.jp/article/detail/320

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