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NON STYLE起用動画で獲得ボリューム2.5倍の成果 説明が難しいサービスに芸人を使った理由

獲得ボリューム2.5倍の成果とそこからの発見

MZ:NON STYLEを起用した動画の成果について教えてください。

酒井:獲得ボリュームは2.5倍に伸び、動画の視聴率が10%上がりました。CVRも上がり、ボリュームが出たのでCPAは安くなりました。また、動画につくコメントが、ポジティブなものばかりだったんですよ。

 先ほどもお話したとおり、金融系サービスでは信頼感や印象といったものが非常に大切です。NON STYLEさんの動画はYouTuberを起用したときとは反響がまったく異なり、「この動画はおもしろい」とか、「何度でも見ちゃう」など、ユーザーが広告をコンテンツとして楽しんでくれたのがわかりました。よい広告フォーマットを見つけられたなと思いました。僕らとしてはメリットしかなかったです。

MZ:動画マーケティングでよく話題になる尺について。最適解はあるのでしょうか。

酒井:一番効果がいいのは30~45秒くらいですね。5~6秒の短尺も、1分半~2分くらいある長尺も試したのですが、短尺だとうちのサービスの利便性を伝えきれませんし、尺が長すぎるといくらおもしろいコンテンツだとしても、やはりユーザーのストレスになってしまいます。

西林:それは他の案件でも同じような結果が見えてきています。飽きさせない内容で、なおかつ訴求とお笑いどちらも伝えられる尺が30~45秒なのだと思います。

新作動画と今後の展望

MZ:NON STYLEが登場する新しい動画も制作されたとのことですが、どのようなものになりますか。

西林:前回の動画でより成果があったのは、漫才フォーマットではなくオフシーンフォーマットのほうでした。オフシーンのものは、説明するのではなく本人が体験している形になるので、ユーザーさんの共感を得られたのではないかと思っています。そこで、今回はすべてオフシーンフォーマットだけにしました。

バンドルカード - WEB CM - NON STYLE「ロケバスでお買物」篇

酒井:以前はピザや化粧品といった具体的なモノを買うシーンを入れる動画も作っていました。ですが、前の動画でNON STYLEの石田さんが「白いパンツを買おうと思ったんだけど、今手持ちの現金もクレジットカードもないから買えなかった」というネタを入れたんですよ。普段白いパンツを欲しいと思っている人は多くないので、商品に意識がひっぱられないのが良いなと思いました。そこで今回は、購入するものをあまり出さないように意識しました。そのほうが、具体的な利用シーンを限定せず、ユーザーも受け入れやすいと考えてのことです。

MZ:今後の動画活用の展望について、VANDLE CARDではどういったクリエイティブや広告展開を考えていますでしょうか。

酒井:今回の芸人を起用した動画制作で学んだことを、他にも当てはめて新しいチャレンジをしていきたいなと思っています。いくら結果がよかったからといって、芸人を使ったものばかり続けていくわけにもいきません。プラットフォームによっても受け入れられる形も違うでしょう。たとえば、TikTokではどうなるかも考えていかなければなりません。

 ネット広告はユーザーにとってストレスになることが少なくありません。単なる広告では、ユーザーの時間を奪うだけです。ユーザーに楽しんでもらいながら、正確な情報がしっかり伝わるコンテンツを送り出していければと思います。

MZ:Libalentとして今後どのように広告主を支援していくか、ビジョンをお聞かせください。

西林:広告事業部としては、SNS×動画×エンターテインメントという分野でナンバーワンにならなければいけないと思っています。お笑い芸人だけでなく、アイドルやインフルエンサーも起用し、成功事例を積み重ねていきたいですね。

 尖りすぎた企画はボツになることもありますし、かといって置きにいった企画では話題にもなりません。クリエイティブの面では、振り幅のバランスを見てプラットフォームごとの最適解を見つけていければと思います。

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2019/11/18 10:00 https://markezine.jp/article/detail/32205

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