※本記事は、2019年10月25日刊行の定期誌『MarkeZine』46号に掲載したものです。
スタイリッシュさだけではない「Apple Card」の真価
2019年8月20日、世界に先駆けて米国で発行された「Apple Card」。日本ではそのスタイリッシュさや手数料無料といった表面的な話題に終始されがちだが、Appleの真価は「シングルサインオン(SSO)」の拡大にある。
SSOでは、ユーザーはサービスごとにユーザーIDの設定やパスワードの組み合わせを入力する必要がなくなる。既に「Facebook IDでログイン」「Google IDでログイン」等でお馴染みの機能だ。これらは新規サービス(サードパーティ)のアプリで加入時にも、スマホで簡単に(タップするだけで)登録できることから、その利便性の提供と引き換えに「重いデータ(生体データや金融データ等)」を収集する入口を広げる機能である。「AppleIDでログイン」の選択メニューが今後増えてくる。