広告主に求められる姿勢は?
――アドテク業界では、ブロックチェーンを筆頭に様々な技術が生まれ、変化のスピードは加速しています。広告主にはどのような姿勢が求められると考えていますか。
Manning:テクノロジーの発展に関わらず、広告を見ている消費者について、複数のペルソナを考えてみることが重要だと思います。
広告主は広告に対して注意を向けてくれる消費者とリエンゲージすることを望んでいますが、本来は、誰もが広告に対してオープンであるはずです。なぜなら広告は新しい発見をもたらしてくれるものであり、新製品や新サービスについて学ぶための場になるからです。両者はとてもヘルシーな関係のはずなのです。
そのため、ある消費者が「今はなにも聞きたくない」という態度を示した時は、広告主はオープンな状態の他の消費者に集中した方が良い。人々はちょうど振り子のようなもの。そして振り子は前後に揺れています。ブランドは、消費者が広告に対してオープンであるタイミングを逃さずに、特別なオファーやリエンゲージメントの機会を提供することが大切です。
私たちは各広告主のニーズに合った計測方法を提供することで、こうしたアプローチを可能にしていきたいと考えています。

――最後に、今後の展望を教えてください。
Manning:当社のソリューションが日本市場でどのように機能するかを見るのが楽しみです。
また、XCHNGで広告取引の新たな形を作っていくことにも注力していきます。日本は、ブロックチェーン技術に対してオープンな国の一つです。最初の暗号交換のいくつかは日本で行われましたし、ブロックチェーン技術の実証実験も活発に行われています。広告取引の透明性を担保し、マーケティングの効率を高めていくために、貢献していきたいです。
