日本の広告単価は上昇傾向、適切な計測が重要に
――はじめに自己紹介をお願いいたします。
Manning:Kochava(コチャバ)はアプリをはじめ、各種デバイス向けの計測ツールを提供している会社で、2012年に創業しました。2008年にスマートフォンが発売され、2012年にはマーケットがしっかりと確立されるとともに、世界中でiPhoneとAndroidアプリ上での広告配信が始まりました。マーケットとニーズがはっきり見えており、タイミングはちょうど良かったと思います。
Manning:当時、トラフィックの大半はWebでしたが、私はそのころからアプリが広がり、冷蔵庫やテレビなどあらゆるプロダクトがネットワークに接続し、精緻なデータ分析が必要になると信じていました。現在は、BBC、McDonald's、Dunkin'Donutsといったクライアントとビジネスをしています。
当社が広告主に提供しているのは「統合オーディエンスプラットフォーム」と呼んでいるものです。データマネジメント、データマーケットプレイス、計測、ユーザー体験のパーソナライズ、フラウドの防止を一つのプラットフォームで実現できます。
特にアトリビューション分析において、商材やキャンペーンに応じたルックバック期間を細かく設定できることや、リエンゲージメントを行うための機能に優れていることが特徴です。
また、後ほどお話しますが、現在はブロックチェーンの領域でも、本格的なサービス提供に向けて動いています。
――今回、東京に新たな拠点を設立されたそうですが、これまで米国を中心にビジネスを行ってきた中で、日本市場への進出を決めた理由を教えてください。
Manning:世界規模のクライアントと取引をする中で、これまでも日本の方々と仕事をする機会は多くありました。
その中で、日本市場は広告の観点で大きな可能性があると考えてきました。アジアの国々では広告単価が年々上昇しており、日本はその中でも特に値上がりが顕著です。だからこそ、より性能の高い計測ツールの導入によって、ROIを改善していくニーズが高まっている。Kochavaは日本のクライアントにとって、良い選択肢となるはずです。