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「#このラジオがヤバい」がTwitterで複数回トレンド入り!仕掛け人に聞く、話題醸成の秘訣

連日トレンド入り、熱狂的な反響が得られる結果に

MZ:では実際の結果について教えてください。

冨山:全国のパーソナリティーの方や番組のアカウントが盛り上げてくれたこともあり、初日だけで3~4万のツイートが集まり、トレンド入りもしました。しかも、ビックリしたのは、朝からずっと話題になっていたんです。

小谷:初日で2位までいきましたよね、しかも朝の早い時間から(笑)。

冨山:『オールナイトニッポン』のプロデューサーをしているとわかるのですが、夜とか深夜って世の中が動いていないのでトレンド入りしやすいんですよ。特に深夜はアクティブにツイートする方がそこまで多くないので。ですので、朝の早い時間からラジオに関するハッシュタグがトレンド2位になっていたのは、大きな成果の1つですね。

 これは全国のパーソナリティーの呼びかけに、各番組のリスナーが反応してくれたのが大きいと思います。「自分の聴いている番組についてツイートしよう!」という流れになりましたので。

小谷:また、2月18日から3月31日までのTwitterでハッシュタグ投稿とリツイート数を計測したところ、43万を超える結果になりました。そして、GWに特番を行ったのですが、その際は一晩でハッシュタグ投稿総数とRT総数の合計が約8万、日本のトレンド1位、世界のトレンド2位まで上昇するなど、大きな話題を作ることができました。

冨山:これまでのキャンペーンは、放送局ごとに対応してしまっている部分もあったのですが、今回は非常に協力的な局が多く、キャンペーン中に放送局の垣根を越えて、お互いのラジオ番組に出演しあったり、様々なコラボレーションをしたりすることができました。これも今後につながる良い成果だと思います。

リスナーとの程よい距離感を意識した施策を

MZ:では、最後に今後の展望をお願いいたします。

冨山:今回のキャンペーンで、ラジオ番組とTwitterの相性が良いこと、そして、ラジオ関連のコミュニティの濃さも可視化できました。一方で、それを利用したり、むやみやたらに巻き込んだりし過ぎて、ラジオの見え方が一方的にならないように気をつけたいですね。SNSでつぶやかれたり、話題になっているラジオ番組だけが素晴らしい番組かというとそんなことは全くなくて、SNSで話題になっているということはラジオ番組の1つの属性に過ぎないので、そこはしっかりと踏まえたいと思います。

 今後も程よい距離感で、一緒に何かおもしろいことをリスナーと一緒に作りたいです。リスナーと作り手、出演者の信頼関係があったからこそ、今回のキャンペーンが成立したと思っていますので、この点を大切にしながら今後もキャンペーンを考えていきたいと思います。

MZ:小谷さんはいかがですか。

小谷:2点あって、1つは今回得られた知見を、他のキャンペーンでも活かしたいです。ターゲットとなる人たちがそもそもSNSで活発なのか、どういったトライブが存在して、どういう文脈に反応するのかはSNSキャンペーンにおいて非常に重要なので、分析して可視化した上でキャンペーン設計を心がけたいと思います。

 2つ目は、コミュニティの深さや強さを活かした企画作りをもっと仕掛けたいです。オードリーさんは、『オールナイトニッポン』のリスナー向けに武道館でイベントを行ったのですが、1万2,000席をあっという間に完売させ、全国の映画館で実施したライブビューイングにも1万人が参加していました。その他にも、ラジオコミュニティにはパワーや熱量を感じることが多くあるんです。

 SNSだけでは可視化できないコミュニティのパワーも感じたので、コミュニティの深さを活かした、熱狂できるリアルな体験も考えたいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/11/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32327

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