インフルエンサーマーケティングを支援するBitStarは、インフルエンサーマーケティングの分析ツールInfluencer Power Ranking(IPR)にて独自集計したデータ「インフルエンサーパワーランキング2019 by BitStar」を発表した。
タイアップ動画の再生数では『荒野行動』が2年連続首位に
2019年のタイアップ動画再生数ランキングでは、昨年に引き続き『荒野行動』が第1位に。2020年では、エンタメ系の「桐崎栄二.きりざきえいじ」、「はじめしゃちょー」のサブチャンネルである「はじめしゃちょー2」などを起用し、幅広いゲームYouTuberが定期的にタイアップ動画を配信している。累計の再生数は1億1,000万回を超えた。
続く第2位は、こちらも昨年に引き続き、イオンファンタジーの『モーリーファンタジー』がランクイン。「はねまりチャンネル」や「ひまひまチャンネル」といった、小学生世代のインフルエンサーが再生数を牽引した。親和性のあるクリエイターを複数回起用した施策で、人気コンテンツを提供している。
第3位はスマホ着せ替えアプリ『Simeji』がランクイン。「東海オンエア」を起用した企画では、メンバーとのコラボデザインが公開され、使用の度にクリエイター本人の顔や声が楽しめるシステムが話題を呼んだ。他にも人気クリエイターを多くキャスティングしており、若年層に対して大規模なプロモーションを実施している。
チャンネル総再生数では『東海オンエア』がトップに
2019年のチャンネル総再生数ランキングの第1位は、『東海オンエア』。愛知県岡崎市を拠点とした6人組グループだ。昨年は3位のところ、2019年では再生回数の最も多いチャンネルになった。
続く第2位は『タキロン』。コマ撮りで色とりどりなおもちゃが動く動画を高頻度で投稿している、キッズ向けを代表する大型チャンネル。昨年は10位内にランクインしなかったものの、2019年累計再生数は1位の東海オンエアと僅差の9億7,000万回を超えており、急激に伸びている。
第3位は『Fischer's‐フィッシャーズ‐』。中学時代の同級生によって結成された7人組グループクリエイターだ。2019年は、ネット動画のアカデミー賞とも言われる「Streamy Awards 2019」にて、日本人クリエイター初の「ストリーミー賞/アジア太平洋部門」の受賞を果たした。
動画再生数では『タキロン』×『マーベルアベンジャーズ』に軍配
2019年の動画再生数ランキングの第1位は『タキロン』の「スパイダーマン アイアンマン キャプテン・アメリカ マーベルアベンジャーズが赤いスポスポブロックボックスに突入」。コマ撮りや楽しい効果音、予測不能なキャラクターの動きで子どもたちが見入る構成になっている。
続く第2位は『Official 髭男 dism』の「Pretender」。令和初となる「オリコン年間ストリーミングランキング 2019」の「作品別売上数部門」で期間内再生数1位を獲得。国内外ののインフルエンサーによるカバー動画でさらに広まった。
第3位は、『King Gnu Official YouTube Channel』の「白日」。ドラマの書き下ろし主題歌として認知を広げた1曲。第2位のPretenderと同じくあらゆるインフルエンサーのカバー動画でさらに拡散を遂げ、SNSで大きな話題となった。
新チャンネル登録者数では『ARASHI』のほかロックバンドや漫画系も
2019年の新チャンネル登録者数ランキングの第1位は『ARASHI』。2020年を以て活動休止を発表したアイドルグループの「嵐」が2019年8月21日に公式YouTubeチャンネルを創設。翌日には登録者数100万人を超えるという異例のスピードで登録者数を伸ばした。
続く第2位は、『Mrs.GREEN APPLE』がランクイン。結成わずか2年でメジャーデビューした新世代ロックバンドだ。独特の世界観が人気を呼び、2019年投稿開始のロックバンドとしては最多の登録者数を記録した。
第3位は、『ヒューマンバグ大学』。“漫画系コンテンツ”クリエイターとしては初の同ランキングベスト3入り。興味を引くタイトルや、詳細が気になる2分割サムネイルで再生数も安定している。
【調査概要】
・調査主体:BitStar
・調査対象:日本国内のチャンネル登録者数1,000人以上のYouTubeチャンネル
・対象期間:2019年1月1日~12月31日に投稿された動画
・調査手法:インフルエンサーマーケティングの分析ツールInfluencer Power Ranking(IPR)にて独自集計。同ランキングの発表では細かな数字を切り捨てて表示。
【関連記事】
・2019年アプリDL数1位は「PayPay」、支出が多いのはマンガ系【App Annie調査】
・約4割が2020年の広告予算を増加予定/CX、DX推進などに注力【コムエクスポジアム・ジャパン調査】
・SNSでの発信力が最も強いメディアはC Channel/トップ5は動画系【Green romp調査】
・日用消費財トレンド、2019年も健康志向強く こすらないバス用クリーナーがヒット【インテージ調査】
・カーシェアリング業界NPS1位はタイムズカーシェア【NTTコム オンライン調査】