まとめ:「しなきゃ、なんてない。」が起こす社会変革の可能性
今回の「しなきゃ、なんてない。」キャンペーンの設計を、インタビューをもとに図にすると以下のようになる。


コトラー博士、川嵜氏とのインタビューを通じて筆者が感じたことは、このキャンペーンの普及はコトラー博士の提唱するWell BeingやCommon Goodを実現する可能性があるということである。一企業のキャンペーンではあるが、物事の見方を変えることは結果的に大きな社会的な効果をもたらす可能性があると思っている。
キャンペーンの開始とともに、「しなきゃ、なんてない。」のメッセージでもある「既成概念を覆す」出来事が多発しているように筆者は感じている。主にスポーツの世界ではあるが、大坂なおみ選手は世界No.1ランクになり、渋野日向子選手はプロデビューの年に海外メジャーで優勝し、八村塁選手はNBAでドラフト一位に。また、“One Team”が今年の流行語大賞年間大賞を受賞したラグビー日本代表は強豪国を破り無敗でグループ1位での決勝トーナメント進出を決めた。
このキャンペーンが影響していたとは言わないが、受け入れる側の心理は大きな影響を受けるのではないか。
この議論の続きは12月12日に行われる「Markezine Premium Seminar」でも実施しますので、読者の皆様と会場でお会いできることを楽しみにしております。

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