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SVOD利用率がDVD・BDを上回る 日本のドラマが市場を牽引【GEM Partners調査】

 映画・映像エンタテインメント関連に特化したマーケティングデータ分析・レポート提供を行っているGEM Partners(ジェムパートナーズ)は、映像コンテンツ視聴サービスを利用するユーザーとその利用実態に関する調査を実施した。

SVODの利用率がDVD・BDレンタル/セルを上回る 有料放送とは大差

 「定額制」「レンタル」「購入」「無料」といった契約形態別に利用率を調査したところ、「定額制」ではSVOD(定額制動画配信サービス)の利用率が昨年に続き堅調に伸びた。昨年比+3.6ptの22.2%を記録し、昨年僅差で超えた有料放送を大きく引き離す結果となった(図1)。

(図1)2019年有料サービスの契約形態別利用率
(図1)2019年有料サービスの契約形態別利用率

 一方、「レンタル」「購入」分野におけるビデオソフト(図2の青線)は、DVD・BDレンタルが昨年比-3.6ptの21.6%になった。DVD・BDセルもこれまで微減傾向だったが、今年は昨年比-2.3ptとなり、フィジカル市場の縮小が進んだ。結果として、調査開始以来、初めてSVODの利用率がDVD・BDレンタル、およびセルの利用率を上回ることが判明した(図2)。

(図2)契約形態別利用率の5年間推移
(図2)契約形態別利用率の5年間推移

「日本のドラマ」がSVOD市場を牽引、昨年比+4.4ptの大きな伸長

 「サービスカテゴリ別のよく観るコンテンツTOP5」によると、SVODでは「日本のドラマ」が昨年比+4.4ptと大きく伸長した。2019年は各SVODプラットフォームが、日本向けのオリジナルドラマ制作やテレビドラマのスピンオフ配信に注力し、ヒット作が多く誕生。結果、昨年よりもユーザーの興味を引き、SVOD利用率上昇の一翼を担った(図3)。

(図3)サービスカテゴリ別のよく観るコンテンツTOP5
(図3)サービスカテゴリ別のよく観るコンテンツTOP5

映画館ユーザーもフィジカルからSVODに移行している傾向

 「サービスカテゴリ同士の併用状況」を見ると、映画館ユーザーのSVOD利用率が昨年比+5.6ptと大きく増加、33.0%となった(図4)。同値は2018年も前年比+5.8ptの27.4%を獲得しており、上昇傾向にある。さらにSVODユーザーの映画館併用率も昨年比+1.9ptと伸長。映画館、SVODの相互利用が拡大していることがわかる。

 一方で映画館ユーザーによるDVD・BDレンタルとの併用状況は昨年比-5.6ptの35.4%、DVD・BDセルとの併用状況は昨年比-3.7ptの31.5%と大きく落ち込んでおり、映画館ユーザーにおいてもフィジカルから動画配信へと移行していることがわかった(図4)。

(図4)サービスカテゴリ同士の併用状況
(図4)サービスカテゴリ同士の併用状況

【調査概要】
調査主体:GEM Partners
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2019年11月2日(土)~2019年11月5日(火)※前回は2018年10月20日(土)~2018年10月23日(火)に調査
調査対象:日本在住の15~69歳の男女
回答者数:19,914人
値の重みづけ:10歳刻み性年代の比率が、総務省統計局発表の人口推計(2019年10月1日時点の概算人口)と等しくなるように重み付けを行った

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2019/12/09 14:30 https://markezine.jp/article/detail/32557

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