SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

マス媒体由来のデジタル広告がもたらす価値とは

ハーストのデータ活用組織が設立、広告主に行う新たな提案とは

オフライン×デジタルで得られている成果は?

MZ:オフラインメディアとデジタルメディアを両方持ち合わせている御社ですが、どのようにすみ分けて提案しているのでしょうか。

前西:それぞれのメディアの特徴に合わせた提案は以前より行っています。たとえば、雑誌の場合は定期購読しているロイヤリティの高い方にアプローチすることができます。一方、デジタルメディアの場合は無料で読めるため広いリーチを獲得でき、どの記事に反応があるかなども検証可能です。

 ただ、すみ分けというよりは、読者・ユーザーにどんなときでも情報提供の機会を用意することを心がけています。シチュエーションや時間によってお客様が見ているものは様々です。雑誌やデジタルメディアはもちろん、イベントなども含めできるだけ多くの接点を作ることを意識しています。

MZ:実際に、複数媒体で接点を持つことで効果は上がるのでしょうか。

前西:あるブランドと行ったブランドリフト調査では、雑誌とデジタルの両媒体に接触している層は、非接触層よりも約6倍のブランドリフトが起きていました。

タップ・クリックで拡大
タップ・クリックで拡大

収益の50%を超えるデジタルをさらに強化

MZ:今後の広告マネタイズに対する展望を教えてください。

前西:広告業界自体がデジタルの登場によって大きく変化しました。これまでは広告会社と我々のようなメディアだけだったのが、デジタル広告専業の広告代理店やコンサルティング会社などが提案する機会も増えてきました。最適な人、タイミング、場所でアプローチすることがより一層必要になっていると思っています。

 また、ECを含めたものにはなりますが我々の収益の50%はデジタルからになっています。最近ローンチしたデジタルメディアなどもありますので、今後この割合はますます伸びてくると思っています。

 そしてハーストデータスタジオとしては、ユーザーの興味関心に合わせた情報を届けるためのフレキシビリティを強化して、デジタルとオフラインの接点を組み合わせた収益を生み出していきたいです。

 ハーストグループは「メディア界のNo.1データドリブンカンパニー」を目指しております。我々もそこに向けて、最適な広告機会の提供に努めます。また、Eコマースビジネスも早い段階から展開してきたので、そこに対するデータや知見も活かしクライアントの売上を上げる提案もしていきたいです。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
マス媒体由来のデジタル広告がもたらす価値とは連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/01/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/32707

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング