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現在活躍しているマーケターのターニングポイント

BBDO JAPANの谷津さんに聞く、女性マーケターとして活躍するまでのキャリアパス

20年務めたマッキャンエリクソンを転職。その理由は?

谷津:マッキャンエリクソンの中でできることをほとんどやり切ったのが大きな理由の1つです。また、社内でもワーキングマザーが増えて産休から戻ってくるのが当たり前になってきたときに、産休復帰第1号としての役割はひと区切り付いたと思いました。

 視点をより外に向けて新しいクライアントを担当したり、違う組織でできたりしないかと考えていたときに、BBDO JAPANからオファーを頂いたので入社を決めました。

MZ:BBDO JAPANがいいと思ったのはなぜでしょうか。

谷津:通常のエージェンシーのプランナーとは違った経験ができると思ったからです。親会社であるI&S BBDOは大きな広告会社ですが、BBDO JAPANは、当時立ち上げて1年ほどで40人ほどの組織でした。そのため、新しい組織やカルチャー作りが求められており、そこに関われるのは非常におもしろそうだと感じていました。

MZ:BBDO JAPANでは、どういったお仕事をしているのでしょうか。

谷津:現在はプランニング組織のトップを担っています。そのため、組織やカルチャー作りはもちろん、会社としての動き方、ツールやフォーマットの導入などについてプランを考え、実行しています。

 BBDO JAPANは、グローバルアカウントの担当とBBDOのグローバルネットワークを活用したい日系クライアントのサポートを行う組織のため、グローバルのチームとの連携強化についても考えています。

ワーキングマザーになって大きく変わった働き方

MZ:ここまでの谷津さんのキャリアを振り返ってみて、ここがターニングポイントだったと思う部分はありますか。

谷津:2つあって、1つは営業からプランナーに異動したときですね。元々は営業志望でマッキャンエリクソンに入社しましたが、キャリアの早い段階でプランナーになれたのは非常に大きなチャンスだったと思います。

 学生時代を振り返っても、あるブランドの名前が変わったらそれはなぜか考えたりする趣味があって、プランナーの業務に近いことを常日頃考えていたのかもしれません。

 もう1つは、1人目の産休から戻ってきたときです。当時は働き方改革のような動きもなく、エージェンシーは特にハードワークな会社だったと思います。

MZ:ハードワークなのに、子供が生まれる前の働き方ができなくなるわけですよね。ますます大変そうです……。

谷津:産休前は21時とか22時までは会社にいることは正直当たり前でしたが、産休後は定時の17時30分には保育園のお迎えがあるから帰らないといけない。

 当時、別に文句を言われたというわけではないのですが、自分もどこか後ろめたい気持ちがありました。今でこそ、堂々とワーキングマザーが帰れる会社がほとんどだと思いますが、当時はそういった状況でした。

MZ:産休前は21時から22時まで働いてたのを、17時30分で切り上げるとなると、4時間半近く労働時間を縮める必要がありますよね。どうやって労働時間を短縮してきたのでしょうか。

谷津:とにかく密度を濃くすることだけを意識しました。働いているとだらだらしてる時間やゆっくりしてる時間があると思うのですが、それをとにかくコンパクトにしました。たとえばランチでゆっくり外に行く時間も、あらかじめ買ってきたり持ってきたりして、通してやったりしていました。

 それが必ずしもいいことではないと思いますが、とにかくお迎えの時間は絶対なので、それを守るためにいかに時間を生み出すか考えていました。

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女性マーケターだからこそ持てる強みとは?

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/02/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/32763

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