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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

2020年のマーケティング戦略(ブランド編)

レベニュー・マーケティング・モデルを強固なものに(freee)

2019年を振り返って

 BtoBマーケティングが独自の進化を始めています。IPアドレスや法人番号といった、マーケティングで活用可能な法人ターゲティングの仕組みが整いつつあり、様々な事例が出てきています。単なるブームが一巡し、ビジネスに貢献できる新しい手法に期待が高まった年だといえます。ビジネスではサブスクリプションモデルにスポットライトが当たり、デジタル接点でのCXの重要性が浸透したとともに、LTVを高める活動に注目が高まっています。自社内では、マーケティングを科学し、「売上方程式」の構築とブラッシュアップに注力しました。

2020年へ向けて

 顧客接点の獲得から契約、LTVの最大化まで、エンド・ツー・エンドにつながるレベニュー・マーケティング・モデルを強固なものにしたい。また、顧客のパーセプションフローに応じたコンテンツ開発も並行して行いたい。具体的には、顧客の購買プロセスとパーセプションフローの定義、freeeが提供する顧客価値の再定義、ターゲティングアカウントの選定、デジタルとリアルとのハイブリッドな顧客接点の構築、マーケティングパイプラインの概念浸透とプラットフォーム整備、可視化と仮説検証サイクルの高速化、インサイドセールスの機能拡張、それを支えるチームメンバーの育成とチームの増強、などを進めていきます。

執行役員 VP of Marketing 中東孝夫氏<br>消費財メーカーにてブランドマネジメントなどを手がけた後、外資系IT企業や大手通信会社でBtoBマーケターとして活動。2001年からデマンドジェネレーション(案件創出)に携わる一方、ブランディング、インサイドセールス、顧客DB構築などBtoBでの幅広い経験を持つ。2019年8月よりfreeeにJoinし、執行役員VP of MarketingとしてSMBマーケティングを統括する。

執行役員 VP of Marketing 中東孝夫氏
消費財メーカーにてブランドマネジメントなどを手がけた後、外資系IT企業や大手通信会社でBtoBマーケターとして活動。2001年からデマンドジェネレーション(案件創出)に携わる一方、ブランディング、インサイドセールス、顧客DB構築などBtoBでの幅広い経験を持つ。2019年8月よりfreeeにJoinし、執行役員VP of MarketingとしてSMBマーケティングを統括する。

プロダクトを高速PDCAで改善し続ける(FOLIO)

2019年を振り返って

 2019年は「○○億キャンペーン」などの目立つマーケティングキャンペーンがたくさんある中、ユーザーの根本的なモチベーションを押さえているプロダクト、きちんと作り込んであるプロダクトが支持を得ている印象です。そんな中、FOLIOでは「投資未経験者が資産運用をバリアフリーでできる」というビジョンを目指しており、2019年は大きくマーケティングコストをかけずにプロダクトそのものを磨き続ける取り組みを行いました。

2020年へ向けて

 マーケティングはプロダクトができるプロセスの中で必要だと思っており、プロダクトができてからコミュニケーションをとるだけの話ではないと思うので、2020年も引き続きユーザーに満足してもらえるようなプロダクトを高速PDCAで改善し続けたいと思っています。またそれ以外にデータサイエンティストがチームには絶対必要だと思います。

取締役副社長 リュウシーチャウ氏<br>一橋大学卒。P&G、RBで複数消費財カテゴリーのマーケティングを経て、J&JJapanのマーケティング本部長に就任。全ブランドの売上およびその収益責任を負い、かつデジタル戦略を統括する。二年間で全ブランドのマーケットシェア向上を実現した後、J&J香港の現地社長として赴任、一年間でV字回復して軌道に乗せる。2018年より現職。

取締役副社長 リュウシーチャウ氏
一橋大学卒。P&G、RBで複数消費財カテゴリーのマーケティングを経て、J&JJapanのマーケティング本部長に就任。全ブランドの売上およびその収益責任を負い、かつデジタル戦略を統括する。二年間で全ブランドのマーケットシェア向上を実現した後、J&J香港の現地社長として赴任、一年間でV字回復して軌道に乗せる。2018年より現職。

経営=マーケティングの時代へ(ラクスル)

2019年を振り返って

 ビジネスモデルに関わらずマーケティングの本質は変わりません。マーケティングとは顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスのこと。つまり経営そのものです。近年多くのスタートアップが生まれた結果、顧客の選択肢は膨大に増えています。単純に認知をとる時代は終わり、経営戦略の一環として「我々は何であるのか」を定義し、「顧客に選ばれる理由は何なのか」を決めきれたサービスのみ(ラクスルしかり、スマートニュースやビズリーチなど)が大きく伸びています。

2020年へ向けて

 マーケティング経営を浸透させていきたいと考えています。マーケティングとは一機能でも一部門でもなく、経営目線で商売を成功させるための戦略そのもの。そのスタートラインは顧客と向き合うことです。選ばれる理由を見つけるために、目の前の一人の顧客と向き合う情熱からすべてがはじまります。そしてビジネスを成立させるために冷静な経営目線で、PLに向き合う。この情熱と冷静の間を行き来できる能力を持ち、結果として収益に責任を持てるマーケティング経営者を一人でも多く増やしていきたいです。そのために、今私が手掛けている「運用型テレビCM事業」の顧客を増やし、会社にも世の中にもインパクトを与えていければと思います。

取締役 CMO/アドプラ事業本部長 田部正樹氏<br>1980年生まれ。大学卒業後、丸井グループに入社。主に広報・宣伝活動などに従事。2007年テイクアンドギヴ・ニーズ入社。事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社。2016年10月から現職に就任。2018年より、これまでのラクスルを4年で20倍成長させてきたマーケティングノウハウを詰め込んだ「運用型のテレビCM」という新規事業を立ち上げ、事業責任者を兼任している。

取締役 CMO/アドプラ事業本部長 田部正樹氏
1980年生まれ。大学卒業後、丸井グループに入社。主に広報・宣伝活動などに従事。2007年テイクアンドギヴ・ニーズ入社。事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社。2016年10月から現職に就任。2018年より、これまでのラクスルを4年で20倍成長させてきたマーケティングノウハウを詰め込んだ「運用型のテレビCM」という新規事業を立ち上げ、事業責任者を兼任している。

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統合マーケティングの進化を加速(リクルート)

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:42 https://markezine.jp/article/detail/32771

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